GitHubで、SciresM氏がFusée Gelée(NVIDIA Tegraプロセッサの脆弱性を利用し起動時に任意のコードを実行するcoldboot exploit)を利用したりModチップを利用したりすることで起動することができるNintendo SwitchのカスタムファームウェアAtmosphere 1.9.0 prerelease(1d3f3c6e5)をリリースしていました。
Happy June 15th! Atmosphere 1.9.0 is now in pre-release: https://t.co/kuKZY3Jmrw
Support was added for 20.0.0 — If you encounter any problems, please don’t hesitate to report them.
I hope you all enjoy! :)
— Michael (@SciresM) May 9, 2025
Nintendo Switch システムバージョン 20.0.0
と20.0.1に対応したAtmosphereです。既に配布されていたテスト版がオールインワンカスタムファームウェアパッケージツールのNeXTやAtmoPack-Vanillaなどで配布されていましたが、テストを終えた正式リリースとなります。
変更履歴を見ると文章量は多いですが、基本的に書いてあることは20.0.0(20.0.1)をサポートしましたよという内容です。
大きな変更内容としては、任天堂側のシステム変更に伴いカスタムシステムモジュールで使えるメモリ量が10MB程少なくなったことが挙げられています。ゲームMODのように多くのファイルを置き換えるようなゲーム(『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のMODは「多分動かない」ようです)が動作しなくなります。
またGitHubで、CTCaer氏がNintendo Switch向け多機能ブートローダーとなるbootloader/package1のリプレイスペイロードhekate v6.3.0 & Nyx v1.7.0をリリースしていました。hekateも20.0.0(20.0.1)サポート版です。
今回のAtmosphereはプレリリース版です。不具合があった場合差し替えされますが、その場合ハッシュ(今回の場合は1d3f3c6e5)が変わりますのでそれで判断できます。