Xで、UnlockSwitchチームが未だに発売に至らないNintendo Switch向けFlashcartのUnlockSwitchについての現状と今後の方針について説明していました。
Tomorrow. pic.twitter.com/1SZSjOrlFZ
— UnlockSwitch (@UnlockSwitch) February 21, 2025
この基板の写真、今のUnlockSwitchで開発が止まっているわけではないことをPRしています。
この写真投稿の翌日、UnlockSwitchチームは現状と今後の計画を発表しました。
Clarification About “OpenMig ”
We didn’t fully understand why so many of you reacted negatively to the creation of an external team. Originally, the goal was to separate UnlockSwitch from all files and focus exclusively on our own products for legal reasons. In hindsight, this…
— UnlockSwitch (@UnlockSwitch) February 21, 2025
昨年9月にMig Swich(現Mig Flash)の新しいクローンOpenMigを開発したOpenMigチームと協力体制を構築すると公表しましたが(それを私は自作自演の茶番と書きました)、今回UnlockSwitchチーム自ら「外部チームを作った」と吐いてます。
長いので、要約するとこんな内容です。そもそもMig FlashもUnlockSwitchもOpenMigも元TeanXecuterだという前提で彼らの発言を要約して考察します。UnlockSwitchチームはあくまでもそれぞれ別チームという姿勢を崩していませんので「そんなこと言ってない」部分は正直あります。
もともと任天堂の法的措置を回避する目的でハードウエアの販売とソフトウェアの配布の分離を計画していました。
UnlockSwitchチームはハードウエアのみ、ソフトウェアはOpenMigチームという役割分担です。ところが内紛が発生し、OpenMigチームだけでこれまでのFlashcartと同じくハードもソフトも一体にして販売して儲けようとする輩が登場しました。UnlockSwitchチームはソフトとハードを分離する方法を「悪いアイデアだった」と発言しています。
恐らく一時期全く情報が途絶えていた時期がその時期でしょう。
ソフトウェアはオープンソースとしてOpenMigチームからリリースする計画でした。ベータテスターへの配布もOpenMigチームが担うはずでした。そのことから「OpenMigはフェイクプロジェクトではなかった」としています。
かつ、「UnlockSwitchプロジェクトは終わっていない」としているので、別チームを装ってファームウェアなどのソフトウェアだけ自分たちとは無関係の連中に別でリリースさせる偽装行為は断念したようです。そのことについて「戦略見直しを余儀なくされた」と発言しています。
UnlockSwitch当初からの主要メンバーは長く共に活動してきた輩の集まりで、OpenMigを任せた輩はそうじゃない連中だった、と言うことでしょうか。
Launch of Our Developer Community!
A Quick Intro (Important to Us):
Part 1: (Skip to Part 2 to Avoid the Chatter)
A few months ago, we selected beta testers—probably by mistake—completely at random. Naturally, we had no idea who was really behind each Twitter account. In the… pic.twitter.com/RF27YXhHVR
— UnlockSwitch (@UnlockSwitch) February 21, 2025
今後については、開発者コミュニティを作ると宣言しています。
UnlockSwitchはXでベータテスターを広く募集しました。そこも彼らにとっては誤算だったようで、誰とまでは明言していませんが、金儲けに走ることを良く思っていないSwitchシーン関係者がベータテスターに選ばれたことからひと悶着あったようです。
ベータテスターのシーン関係者は「100%ではないが」としているで実はかなりの人数が紛れ込んでいたようです。あるいはベータテスターに当選したとXで報告した人にシーンメンバーがアプローチをかけたかもしれません。
シーンメンバーはハードもソフトもオープンにして無償になるよう情報公開を要求したはずで、反UnlockSwitchグループが複数生まれたようです。UnlockSwitchチームは「Xアカウントの背後に誰がいるのか分からなかった」と後悔しています。
彼らにとってはそんな失敗があったことで、広く一般から平等にテスター募集戦略はやめて、UnlockSwitchチームが応募してきた開発者最大10名を選ぶお手盛り開発者コミュニティを作ることにしました。
開発者コミュニティといってもやることは開発ではなくテストです。コーディングの知識は求められません。知識があると盗難のリスクが出てくるので、逆に本当の意味でのの開発者はきっと求めていません。
無料で出せや、と言い張るシーンメンバーは完全排除し、金儲けに賛同(当然ある程度のキックバックはあるでしょう)するスタッフを募集することになります。
ひと言で言うと、Team Xecuter新規メンバー募集ですね。一生かけて償っていっても払いきれない損害賠償のリスクを垣間見ず一時的な収益を望む10名を募集するそうです。
万が一の任天堂の法的措置に備えて、簡単に切れるトカゲのシッポを10本、ということですね。
UnlockSwitchチームは今後もユーザーやテスターとのコミュニケーションチャンネルをXに絞るそうです。これはコミュニケーションチャンネルを誰でも閲覧できるオープンな状態にする意図で当初からやって来ましたが、今後は希望する開発者向けに(例の10名かな?)今は使っていないXのDMを使うことも考えているようです。
UnlockSwitchは今後もプロジェクトを進めていくようですが、一般人10人を巻き込んで任天堂からの法的措置に対抗してUnlockSwitchオリジナルチームは逃げ切りを図ります。任天堂に追い詰められるリスクを最小限にして儲けたいようですね。