著作権侵害?関係ないね 空のハード売るだけだから… UnlockSwitchに勝算あるのか

Xで、UnlockSwitchチームがNintendo Switch向けFlashcart UnlockSwitchの現時点での詳細情報を公表していました。

UnlockSwitch

UnlockSwitchチームによると、UnlockSwitchはオープンソースソリューションとして現在も開発中で、「あっという間に古くなったりしない」ことを目標としています。そのために開発には時間をかけるため近日中に発売ということはなさそうな雰囲気です。

UnlockSwitchは基板とそれに付けたチップ、ファームウェア書き換えのためのプログラマーと透明なシェルだけ販売し、UnlockSwitchを動作させるためのソフトウェアはUnlockSwitchチームは提供しないことも既に明言しています。単体だけでは使い道がないハードウェアを販売するだけなので、「我々が販売するUnlockSwitchのハードウェアでは任天堂さんの著作権を侵害できません。違法コンテンツに関しては一切関与していません。だから違法コンテンツビジネス前提の不当な金儲けもしてません」と逃げることになりました。

オープンソースというと聞こえが良いですが、要するに任天堂からの法的措置を如何にして回避するかに拘った結果の言い訳です。

それはさておき、今回UnlockSwitchチームが出した情報をまとめてみました。

・UnlockSwitchは長く販売して安心して長く金儲けできるよう開発に時間をかける
・UnlockSwitchはコンポーネントのアップデートやファームウェアのアップデートも全てオープンソースソリューション(無料)
・今後も機能強化を予定
・アップデートがあればユーザーが自身でいつでも適用可能。ソフトウェアは既に多くのチームが開発に取り組んでおり間もなくネット上に登場するようだが、UnlockSwitchチームはどことも一切提携しない。ハードウェアを提供するのみ
・著作権侵害対策は重点項目ではないので、他社に任せる
・無料サンプル50個をテストやレビュー用に配布しフィードバックを受ける。検証が終わるまでは予約や注文は受け付けない。検証後に商品化のプロセスを開始する
・UnlockSwitchのシェルを透明にしたのはすべてにおいて透明化するという意思の表れ
・すべての情報はXで共有する
・ゲームをユーザーが自分でバックアップするためのXtractorは開発中で、間もなく完成予定
・発表した29.9ドルの価格は卸売価格で販売価格ではない
・先日発表した最終バージョンのUnlockSwitch MSKはケースを新設計。新基板でシェルではネジ不要
・ゲームを選択するためのボタンをカートリッジ上部に追加
・Wi-Fiアンテナを基板に内蔵
・UnlockSwitchプログラマーと接続するためのコネクタをUnlockSwitch MSKに導入
・最終バージョンUnlockSwitch MSKのCADではない写真は以下
UnlockSwitch-PCB

UnlockSwitch-and-programmer

ちなみに最終バージョンだというUnlockSwitch MSKの「MSK」が何を意味するのかについては全く説明がありません。

MSKでググると

・minimum shift keying(最小偏移符号化)
・モスクワ時間のタイムゾーン
・Managed Streaming for Apache Kafka:ストリーミングデータをリアルタイムに取り込み処理するプラットフォーム
・筋骨格を意味する医学用語のMusculoskeletal
・どこぞやの企業の固有名詞

が該当しますが、どれもぱっとしません。
一節にはMig Swich Killer(Mig Swichキラー)ではないかといわれていますが、明確に否定しています。

気になるので聞いてみたら、単なる名称で特に意味があるわけではないと言われてしまいました。

ソフトウェアは無関係の誰かさんが作ると言ってますが、現時点でUnlockSwitchの仕様は公開されていないので無関係の誰かさんが作れるはずがありません。確かに一旦ソースコードを公開すれば無関係の誰かさんでも開発は可能ですが、それを楯に「著作権侵害には無関係」と最後まで言い張れるものてもないでしょう。さて、どうなることやら…

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