VideoGamesChronicleで、Nintendo Switch2のDLSSアップスケーリングは1080pまたは1440pに制限されている可能性があると伝えていました。
NVIDIA DLSSは「ディープラーニング スーパー サンプリング」の頭文字を取ったもので、”映像の忠実度をまったく新しいレベルに引き上げる画期的なAIレンダリングテクノロジ”と説明されているNVIDIAの技術です。Nintendo Switchの次世代機、通称Switch2で採用されると言われています。ハイスペックではないハードウェアでのゲームプレイ時の画質の向上やフレームレートの改善などを実現します。
今回の情報はYouTubeで公開されたDigital Foundry Directという番組で情報筋から提供された情報として「Switchの後継機にはDLSSが搭載されるが、DLAは搭載されない」と言及していたというものです。
NvidiaのDLSSの機能の一部にはDeep Learning Accelerator(DLA)というAI計算を高速化する技術が使われています。DLAによりディープラーニング処理のパフォーマンスを向上させることができますが、Digital Foundry(Eurogamerなどのゲーム関連メディアを運営しているところです)の創設者であるRichard Leadbetter氏が持つ情報提供者によるとそのDLAがSwitch2には搭載されていないというのです。それによって製造コストは下がるものの計算コストが上がると言及しています。
Switchに採用されるといわれているNvidiaのSoCのT239にDLAが搭載されていないとなるとDLSSの性能が制限され、出力は1080pへのアップスケーリングが通常で、良くても1440pとなり4K出力に対応する可能性はかなり低いだろうというのがRichard Leadbetter氏の見立てです。
ゲーム機に4Kがマストかと言うと決してそうではないと思いますが、Switch2はこれから発売される最新ゲーム機でありながらライバルに比べるとグラフィック性能に劣るということになります。
個人的にはゲームの開発コストに関わってくるので一概にバッドニュースだとは言い切れないと思いますが、メディアの一般的な論調は「がっかりニュース」風になっています。
>NvidiaのDLSSではDeep Learning Accelerator(DLA)というAI計算を高速化する技術が使われています。
そもそも前提のこれが間違ってます。使われてないです。
DLAは、自動車用チップ向けに設計された、低解像度/高精度推論用の小型の固定命令チップで、XavierとOrinのみに搭載されており、全てのRTX製品に搭載されていません。
TensorコアはDLSSのために設計され、DLSSはTensorコアのために設計されており、DLAはDLSSを高速化したりパフォーマンスを向上させる能力はありません。