GitHubで、SciresM氏がFusée Gelée(NVIDIA Tegraプロセッサの脆弱性を利用し起動時に任意のコードを実行するcoldboot exploit)を利用したりModチップを利用したりすることで起動することができるNintendo SwitchのカスタムファームウェアAtmosphere 1.6.2 prerelease(f7bf379cf)をリリースしていました。(ONEさん情報ありがとね)
Happy June 15th! Atmosphere 1.6.2 is now released: https://t.co/HRwm1mfqrW
This one mostly just wraps up the remaining work I'd wanted to get done for 17.0.0 support.
I hope you all enjoy! :)
— Michael (@SciresM) October 27, 2023
SciresM氏はAtmosphere 1.6.0の時にSwitchシステムバージョン17.0.0で起動できることを最優先させ実装を見送った改良を最終的に今回のAtmosphere 1.6.2に盛り込みました。
今回のアップデートはSwitchシーンが一体となって動いていました。いつものDaily記事風に書きますが、まずlibnxを更新、続けてnx-hbloader、Switch Homebrew Launcher(nx-hbmenu)が更新され、今回のAtmosphere 1.6.2にバンドルされました。
- ●GitHubで、WinterMute氏がNintendo SwitchでユーザーモードHomebrewを開発するための開発者向けライブラリlibnx v4.5.0をリリースしていました。bleで欠落していた定義を追加したことや17.0.0対応のためのアップデートなどが変更点です。
●GitHubで、fincs氏がNintendo SwitchでNRO形式のHomebrewをロードして実行することができるHomebrewローダーnx-hbloader v2.4.4をリリースしていました。libnx v4.5.0でビルドされています。
●GitHubで、yellows8氏がNintendo SwitchでHomebrewを起動することができるSwitch Homebrew Launcher(nx-hbmenu) v3.6.0をリリースしていました。17.0.0以降での温度処理更新や十字キー上下同様にZL/ZRボタンをタイトルスキップボタンとしたこと、Wi-Fi強度表示の不具合修正が変更点です。libnx v4.5.0でビルドされています。
Atmsphereとしては、17.0.0での起動を最優先して後回しにしていた案件に対応した形となりました。
・エラーリポートのためのシステムモジュールerpt
・画面キャプチャサービスに関連するJPEGデコードを処理するシステムモジュールJpegdec
・プロセスマネージャーpm
が17.0.0を全てサポートするよう更新されました。
内容としては、17.0.0に対応するAtmsphere最終形と言うことになります。Atmosphere 1.6.0やAtmosphere 1.6.1をお使いの方はAtmosphere 1.6.2へ更新することをお勧めします。
プレリリース版になりますので何らかの不具合があった場合は修正されます。その場合はビルドし直して差し替えされますが、ハッシュ(f7bf379cf)が代わるので判別できます。問題がなければこのまま正式版となります。
1.7.0とはかなり初期のバージョンに対応されましたね笑