【ゲームシーン考察】いよいよ今度の火曜日サービス終了 ニンテンドー3DS/Wii Uの「ニンテンドーeショップ」

以前から発表されていましたが、ついに3月28日(火)午前9時に3DSシリーズおよびWii Uの「ニンテンドーeショップ」サービスが終了します。まだ先の話のように感じていましいたが、コンテンツを新規購入できるチャンスは残りわずかです。

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1年以上前に3DS/Wii Uのeショップサービスの2023年3月終了が発表されており、その1年後の先月、サービス終了の具体的日時が明らかになりました。

3DS/2DSとWii Uソフト(ダウンロード版)、追加コンテンツ、利用券、ゲーム内アイテムの購入は2023年3月28日(火)の午前9時を持って終了です。

また、ダウンロード購入だけでなく、そもそも利用できなくなるサービスもあります。


2012年に発売されたWii Uに標準搭載されているカラオケソフト『カラオケJOYSOUND for Wii U』のチケット販売も、来週2023年3月28日(火)午前9時に終了、『カラオケJOYSOUND for Wii U』のソフト自体も2023年6月30日(金)午前10時以降利用できなくなります。

火曜日9時というのが非常に中途半端な印象(そんな時間にだれも駆け込み購入できない)ですが、世界各国標準時の基礎となる協定世界時(UTC)だと2023年3月28日(火)の午前0時です。午前9時なのは駆け込み需要の混乱を見越した閑散時間帯を選んだなどの理由ではなく時差の都合でしょう。いずれにしても今がちょうどコンテンツを購入できる最後の週末、ということになります。

Wii Uは不人気のまま姿を消しますが、3DSに関しては売れたゲーム機なのでソフトも中古市場にはまだ大量に存在しています。欲しいものがあまり流通していないパターンのほうが多そうですがWii
Uにも中古ゲームがないわけではありません。

ゲーム購入の手段が途絶えたわけではないのでゲーム機本体がまったく使えないゴミになるわけではありませんが、もしもWii Uや3DSが「コンテンツはダウンロード専用」だったとしたら、と考えると今後主流になるであろうデジタル専用のゲーム専用機というものには未来がないのではないかと思ってしまいますが、本当にそうでしょうか。

近年は、特に任天堂はゲーム専用機の後方互換というものを重視しなくなりました。ファミコンやスーパーファミコン、NINTENDO64といったオールドゲームであれば現在のハードウェアのスペックで
エミュレーションによる過去の資産活用は可能で、現に実現もできています。

過去のコンテンツ資産の活用はエミュレーションで行うか、ゲーム自体をリマスターして最新のゲーム機向けに販売するかのどちらかがトレンドになっています。

最新のゲーム機で過去のコンテンツをそのまま利用できるという後方互換という視点で見ると、根本的に過去のゲーム専用機は今となっては専用ハードを利用していることがすべての足かせになっています。

現在は高価なハイスペックPCという条件は付きますが、PCでもゲーム専用機と同等以上の環境を手に入れることは可能です。PCのハードウェアは専用設計ではなく、しかも同じアーキテクチャでスペックが進化をしている状態です。PCをゲーム機として見た場合、今後発売されるPCでもプレイ可能ですから現在販売されているゲームは事実上後方互換は確保されている状態といえます。

携帯ゲーム機(汎用ハードはスマートフォンに該当する)にしても同様で、もしゲーム専用機だったら世代が変わってプレイできなくなるかもしれないものが、古いスマートフォンでも(OSのサポートやそもそものスペックが不足していない限り)プレイする事が可能、つまり後方互換は確保されている状態といえます。

後方互換と書きましたが、PCやスマホのゲームにはそもそも後方互換などという概念は存在しません。WindowsからMac、AndroidからiPhoneといったアーキテクチャの変更を伴う買い替えをしなければPCやスマホを買い替えても過去に購入したゲームはさほど気にすることもなくほぼプレイ可能です。ただし、過去に購入したゲーム自体アップデートが勝手に適用され以前のバージョンはもう手に入らず、過去のハードではもうプレイできなくなることは起こりえます。そのパターンだと過去のハードウェアはゴミになります。

近年はソニーもマイクロソフトも任天堂も汎用のアーキテクチャをカスタマイズして利用する時代になったので、今後は後方互換が確保された状態でゲーム専用機がモデルチェンジしていく可能性が高いです。その観点だと今回のような「ニンテンドーeショップ」サービス終了に伴うゲーム機のゴミ化はこれからは回避できるかもしれません。

以前はゲーム専用機は市販PCではなし得ないゲームプレイに特化したハイスペックマシンでしたが、今は同等スペックのPCと比べたら劇的に安いというのが特徴になっています。ゲーミングPCはPS5やXboxのような一桁万円では購入できませんし、スマートフォンもSwitchの価格では低スペックなエントリーモデル購入が関の山です。ゲーム専用機の存在意義はまさにそこで、ハードではなくソフトで利益を出すビジネスモデルならではと言えます。

ただし、ゲームを開発するサードパーティにとっては開発費がかかるゲームで利益を確保するためには多くのプラットフォームで数を売るほうが理にかなっています。このままハードが進化を続けると、近い将来ミドルスペックPCでもゲームプレイには全く支障がない時代がくるでしょう。そうなるとゲームパブリッシャーはPCをメインにしたほうが数を出せることになり、ゲーム専用機の魅力がなくなってきます。

現在SteamなどでPC向けゲーム販売が増えてきているのは、パブリッシャー側の将来を見越した動きなのだと思います。ソニーやマイクロソフト、任天堂がその流れに逆らって自らのビジネスモデルの存続を目論むのであれば、パブリッシャーの囲い込み、つまりは買収によりほかプラットフォームではプレイできない専用コンテンツ環境の構築、つまり自社ゲーム機専用タイトルの量確保しかありません。

ゲームブログ運営していてこんな意見をいうのもなんですが、どのメーカーのゲーム機ハードを購入するのかよりも、いくら出してどの程度のスペックのマシンを手に入れるかだけ悩んで、ゲームソフトはその時気に入ったものを購入してプレイできるほうが、つまりゲームはPCメインにしてくれたほうがユーザーのメリットは大きいと思います。

で、なんじゃそれという結論。

ゲームブログ運営しているのであえて言いますが、PCで自作ゲームがプレイできるのは当たり前過ぎてつまらないのです。ゲーム専用機でそれをできるようにする楽しみは残していただきたいです。

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