GitHubで、 john-tornblom氏がPS5で有効なカーネルexploitを実際PS5で動作させるためにFreeBSDへ実装したjava-bsd-ipv6-uafを公開していました。
公開されたのは、KernelExploit.javaのコード内に記載がありますが
Java port of the ps5 ipv6 use after free exploit disclosed by theflow
とある通り、先日TheFloW氏がHackeroneで1万ドルの報奨金を獲得した、PS5では対策されていなかったPS4の7.02以下で有効なカーネルexploitのお話です。
ipv6のuse after freeの脆弱性ですので、IPv6ソケットの脆弱性を利用し解放済みのメモリー領域を使うことで管理者権限の奪取が可能となるというものです。
最初Kameleon氏が「カーネルexploitをPS5に移植」と勇み足でツイートしたためPS5シーンは大騒ぎとなりましたが、Kameleon氏本人もHyperVisorのexploitがないのでPS5ではないことに気が付いてPS5へのカーネルexploit移植のツイートを削除しました。
一方で、john-tornblom氏のリポジトリでコードを見た開発者は冷静に「FreeBSDのJavaに移植した段階」として「まだ開発者向けだ」と受け止めていました。
PS4やPS5はUNIX系OSであるFreeBSDをベースにしているので、これからPS5へ移植するための取り組みが始まるよ、という段階に来たと言うことです。ただし対応するPS5のファームウェアは、現時点で確実なのは21.02-04.50.00までです。