GitHubで、SciresM氏がFusée Gelée(NVIDIA Tegraプロセッサの脆弱性を利用し起動時に任意のコードを実行するcoldboot exploit)を利用したりModチップを利用したりすることで起動することができるNintendo SwitchのカスタムファームウェアAtmosphère 1.2.6(173d5c2d3)をリリースしていました。
今回も前バージョンのAtmosphere 1.2.5の時と同様、13.2.1をリリースを待って公開されたバージョンになります。
Happy June 15th! Atmosphere 1.2.6 is released: https://t.co/DFov7W7Y4l
This adds support for 13.2.1, and has like three things nobody but me cares about in it too.
Enjoy! :)
— Michael (@SciresM) January 20, 2022
13.2.1のサポート追加と、自分以外誰も気にしてないと思われる3点の修正も含まれています。
公式発表の変更内容は以下です。
- 13.2.1のサポート追加
- パフォーマンスの向上
- 静的初期化ロジックの正規化
3点修正といいながら2点に端折って書きましたが、SciresM氏以外「誰も気にしていない」のも分かる改良が含まれています。大まかに言えば13.2.1のサポートが全てといっても過言ではないでしょう。
Nintendo SwitchのカスタムファームウェアAtmosphere 1.2.5(1019bc54e)で非署名NSPや変換XCIをインストール・起動するために必要な署名パッチも早々とリリースされています。これも13.2.1リリースを待っていたかのようです。
・TeJayH氏がSigPatches 13.2.1-1.2.6-173d5c2dをリリースしていました。
Nintendo Switch向け多機能ブートローダーとなるbootloader/package1のリプレイスペイロードhekate & Nyxについては現時点ではリリースされていません。特にベースのファームウェアに大きな変更はないので、13.2.1サポートの文字はありませんがhekate v5.6.5 & Nyx v1.1.1のままでも問題はないと思われます(未テスト)。
hekate v5.7.0がリリースされました。