任天堂が、Nintendo Switchの本体のシステムを更新するNintendo Switch システムバージョン 13.0.0をリリースしていました。
前バージョンの12.1.0から2ヶ月半弱でのアップデートになります。
バージョンの数字としてはメジャーアップデートに当たりますが、内容もそれに相応しいものです。待望のBluetoothオーディオサポートが実装されました。
公式発表の変更点は以下です。
以前のバージョンからの主な更新内容
13.0.0(2021年9月15日配信開始)
「設定」に以下の機能を追加しました。
「Bluetooth オーディオ」に対応しました。
- Bluetoothで通信するヘッドホンやイヤホン、スピーカーなどをNintendo Switchと接続して使用できるようにしました。
-Bluetoothオーディオ使用中は、接続できる無線コントローラーが2個までとなるほか、ローカル通信との併用はできません。
-Bluetoothオーディオ機器のマイク入力には対応していません。
-Bluetoothオーディオ機器によっては音声の遅延が目立つ場合があります。
-くわしくはこちらをご確認ください。「本体」に「ドックの更新」を追加し、Nintendo Switchドックのソフトウェアを更新できるようにしました。
- 更新できるNintendo SwitchドックはNintendo Switch(有機ELモデル)に同梱しているLAN端子付きのドック[HEG-007]のみです。
※Nintendo Switch Liteにはこの機能は追加されません。「スリープ」に「スリープ中の有線インターネット接続の維持」を追加しました。
- この設定が「ON」の場合、有線でインターネット接続をしている本体がスリープになっても常にインターネットへの接続を続けるため、スマートフォンなどからソフトや追加コンテンツを購入した場合などにすぐにダウンロードが開始されます。
- 「OFF」にすると一定間隔ごとにインターネットに接続してダウンロードなどを行う動作に変わりますが、その分消費電力が低下します。
※この設定の初期値は「ON」です。
※システムバージョンが13.0.0未満の場合の動作は、この設定が「ON」のときと同じです。「コントローラーとセンサー」の「スティックの補正」において、補正の開始方法を変更しました。
- 従来の「スティック押し込み」から、「スティックを一定方向に倒し続ける」方法に変更しました。
「インターネット」において、無線でインターネットに接続しているときに使用している電波周波数帯(2.4GHz/5GHz)を確認できるようにしました。
そもそもBluetoothオーディオは12.0.0でこっそり実装されていたものです。これでnx-btredのようなカスタムモジュールを使わなくてもBluetoothオーディオが利用できるようになりました。
ただし、わざわざ「遅延が目立つ」と書かれているところが気にはなりますし、Bluetoothオーディオ使用時にコントローラー接続数が2つまでとなったりローカル通信と併用できなかったりなどの制限があることも注意が必要です。
Bluetoothオーディオについては公式サイトに対応プロファイルがA2DPで対応コーデックはSBCと書かれています。SBCは標準コーデックなので低遅延コーデックとは異なります。ゲームに適しているかと言われれば適してないとしか答えようがありません。
肝心のAtmosphereへの影響ですが、SciresM氏は次のように語っています。
The new System Update (13.0.0) is (like 12.0.0 before it) particularly major under the hood, and Atmosphere will need more time than usual to add support for it.
I'll do my best as always, and thank you for your patience. https://t.co/A4d9fLEEQH
— Michael (@SciresM) September 15, 2021
新しいシステムアップデート(13.0.0)は(以前の12.0.0のように)内部的にはメジャーアップデートのため、Atmosphereがサポートするためにはいつもより時間がかかります。
毎度のごとく頑張りますのでしばしお待ちを
Atmosphereは起動しないようですので、どうせ低遅延じゃないBluetoothオーディオに惹かれることなくしばしアップデートは控えるのが吉です。