AppleがmacOS互換ハード搭載マルチメディア/ゲーム専用機発表 Big Sur@(ビッグサー・アットマーク) 32,780円(税込)から

Appleが、Apple Silicon「M1」をSoCに採用した専用ハードウェアにmacOS Big SurのOSをベースにゲーム専用OSを実装したマルチメディアおよびゲーム専用機Big Sur@(ビッグサー・アットマーク)を発表していました。

Big Sur Atmark Console

Appleはアーケードゲーム定額プレイし放題サブスクリプションサービス「Apple Arcade」を展開しています。Apple ArcadeはiPhone、iPad、Mac、Apple TVといったApple製デバイスでプレイできますが、ここにもう一つ、マルチメディアに対応しつつもゲームプレイにより特化した専用ハードウェアをラインナップに追加することを突然発表しました。

それがBig Sur@(ビッグサー・アットマーク)です。

この名前を聞いてピンと来た方もいると思います。Big Sur@(ビッグサー・アットマーク)の名前は1996年にバンダイとApple(当時の社名はアップルコンピュータ)が共同で開発したゲーム機『ピピン・アットマーク』から来ています。「世界一売れなかったゲーム機」というレッテルを貼られている『ピピン・アットマーク』の汚名を返上するというAppleの決意を感じます。

pipin_atmark

Big Sur@(ビッグサー・アットマーク)には2モデルがラインナップされます。違いは内臓ストレージ容量のみで、256GB版が32,780円(税込)、512GB版が43,780円(税込)です。ちなみに本日より消費税を含めた「総額表示」が義務づけられていますので、価格表示は必ず税込表示になります。税抜価格表記のみだと消費税転嫁対策特別措置法違反になりますが、税込価格が表記されていれば税抜価格の併記は可能です。

Big Sur@(ビッグサー・アットマーク)のスペックは以下です。

チップ: Apple M1チップ
4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU
8コアGPU
16コアNeural Engine

メモリ
8GBユニファイドメモリ

ストレージ
256GBまたは512GB

ビデオ出力
HDMI 2.0対応ディスプレイへのビデオ出力
1台のディスプレイ(最大4K解像度、60Hz)に対応

通信機能
Wi-Fi

    802.11ax Wi-Fi 6ワイヤレスネットワーク接続
    IEEE 802.11a/b/g/n/acに対応

Bluetooth

    Bluetooth 5.0ワイヤレステクノロジー

Ethernet

    10/100/1000BASE-TギガビットEthernet(RJ-45コネクタ)

なんだか、どうみてもMac miniの劣化版…

SoCはApple M1ですが、Mac miniもMacbook AirもMacbook Proもスペックは一緒なので、まあこうなるでしょう。
Mac miniよりかなり安価(半額以下)ですので非常にお買い得に見えますが、これにはカラクリがあって、

  • Apple Storeでストレージやメモリを増やすオプションが用意されない
  • USB-Cポートはあるものの外付けストレージ対応程度でThunderbolt 3デジタルビデオ出力には非対応
  • macOS Big SurベースのOSではあるもののFinderなどはない専用UI。App Storeでのアプリケーションダウンロードのみ対応

と、Mac miniのような見た目でスペックはまるでMacなのですが、PCのような使い勝手は制限されていて、コンテンツはあくまでもストアからのダウンロードのみ許可されているようです。

正真正銘Mac miniの劣化版です。

その分価格が安いと思えば納得するところではありますし、256GB版はNintendo SwitchやXbox Series Sより若干安い価格設定です。ただしSwitchはディスプレイがあり、Xbox Series Sはストレージが512GBですのでスペックには大きな差があります。

ゲームに特化していることは、実は筐体の見た目からはわかりません。どこからどうみてもBig Sur@(ビッグサー・アットマーク)は…Mac miniです。いや、Mac miniにしか見えません。

Mac miniとの外観上のおおまかな違いは、コントローラーが付属しているというところでしょうか。せめてMac miniではないと一目瞭然で判断できるような専用色にして欲しかったところです。

ハードウェアが完全にMacなのにMacと同じことができないので、iOSシーンで活躍中のハッカーが寄ってたかってBig Sur@(ビッグサー・アットマーク)のJailbreakに躍起になるかもしれません。目的はBig Sur@(ビッグサー・アットマーク)で正真正銘macOS Big Surを起動できるようにするというJailbreakです。もしJailbreakできればBig Sur@(ビッグサー・アットマーク)を激安Mac mini(のちょっと劣化版)にすることが可能になります。

Big Sur@(ビッグサー・アットマーク)の発売は本日4月1日から、Apple StoreほかMac取扱販売店にて購入できます。
Big Sur Apple Store

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『AppleがmacOS互換ハード搭載マルチメディア/ゲーム専用機発表 Big Sur@(ビッグサー・アットマーク) 32,780円(税込)から』へのコメント

  1. 名前:ピンポンくん 投稿日:2021/04/01(木) 09:23:42 ID:fc56b0bbf 返信

    まんまと騙されてしまったw くそw
    (記事全文読んでからリンク先に飛んだ)

  2. 名前:anonymous 投稿日:2021/04/01(木) 12:41:30 ID:4dfdb6b55 返信

    ンン…エイプリル・フールぅw

  3. 名前:すけまも 投稿日:2021/04/01(木) 14:42:18 ID:a3025fd86 返信

    また負けハードじゃん

  4. 名前:まもまも 投稿日:2021/04/03(土) 14:13:34 ID:059a0343b 返信

    osに制限があるが、いずれクラックされて通常のOS起動できるようになるだろうから買っとくか…とかマジで考えた時間!!

    いつもまとめありがとうございます!