wololo.netで、MatinatorX氏がNintendo Switch LiteにマイクロHDMIポートを追加する改造用ハードウェアDragonDSIを開発していることを伝えていました。
Nintendo Switch LiteはNintendo Switch(ノーマルモデル)とは異なり携帯モード専用のため、Nintendo Switchドックを使ってゲーム画面をHDMIコネクタからテレビに出力する「TVモード」には対応していません。DragonDSIは本来「TVモード」に対応していないはずのNintendo Switch LiteにHDMI出力を追加するハードウェアです。
DragonDSIを開発しているMatinatorX氏は、このブログではSX Proのパチモンだと私が判断して全く紹介していませんでしたがUSB-Cコネクタ経由でペイロードをSwichにインジェクトするDragoninjector(SX Pro同様任天堂からの法的措置で死亡中)や、microSD/NAND基板と置き換えて最大3つのmicroSD/NANDモジュールをスイッチで切り替えるようにするDragonMMCを開発していた人物です。Switchハック製品開発の実績としてはかなりのものと言っても良いでしょう。
そのDragonDSIですが、外観等はまだ公開されていないようで写真などの情報はありませんが、機能としては以下が公開されています。
- 映像出力は720p (1280×720)で、音声はステレオ
- マイクロHDMIケーブルを差すことで本体内部のLCDへの映像信号ならびにヘッドフォンジャックへの音声信号を分岐してHDMI信号を生成し出力
- 大量生産するかどうかは未確定。低コスト版も検討中
- “Lontium LT8912 MIPI DSI to HDMI convertor”チップ採用
発売日や価格については決定されていません。基板上から信号を取り出すという仕組みからDragonDSIのインスールは本体分解は当然としてもかなりハードルが高そうな印象を受けます。
低コスト版という表現がありましたが、DragonDSIが高額だと普通にノーマルSwitchを購入した方が安いという本末転倒なことになりかねません。ノーマルSwitchを追加購入するより高いというようなことはさすがにないと思いますが、Switch Lite + DragonDSIの価格がノーマルSwitchと同等ないしは高額だと、いくらノーマルSwitchを追加購入するより安かろうとDragonDSIへの購入意欲はわいてきません。そこまでしてHDMI出力欲しいのか、と考えて購入を踏みとどまるユーザーは少なくないでしょう。
なんとなく否定的な感想を書いてしまいましたが、ない機能を付加する改造というのは非常に興味深いものです。DragonDSIの今後の成り行きには注目したいと思います。
分岐して出力なら偽トロみたいな使い方ができるので価値がありそうですね。