ツイッターで、SciresM氏がNintendo Switch向けのカスタムファームウェアAtmosphereについてAtmosphereとしての最初のプロジェクトはNintendo 3DSのカーネルを実装することが目的のAtmosphere-3DSだったことを明かしていました。
今やAtmosphereと言えばSwitchとの結び付き以外想像がつきませんか、SciresM氏のこの発言でいくつか思い当たる節があったことを思い出しました。
The first Atmosphere project (Atmosphere-3DS) was a 3DS kernel reimplementation project.
I'll come back to it eventually, but kernel reimplementation has always been what I've wanted more than anything else…
It's satisfying beyond words to see things coming together so well.
— Michael (@SciresM) July 24, 2020
最初のAtmosphereのプロジェクトは3DSのカーネルを実装し直すというプロジェクト(Atmosphere-3DS)でした。
いつかはそこへ戻ると思いますが、カーネルを実装し直すというのは私が他の何よりもやりたかったことでした。
ここまで上手く行っていることについては、言葉では言い表し難い程満足してます。
そもそもSciresM氏は3DSのBoot9strap開発者で、3DSのシーンメンバーでした。その後ReSwitchedチームに加入しPegaSwitchを開発して、今やSwitchシーンのメインメンバーです。Boot9strapを開発したのですから3DSのカーネル実装という目標を持つのは自然な流れです。
更には、今でこそAtmosphereと呼んでいるカスタムファームウェアは初期の頃はAtmosphere-NXと呼ばれていました。Atmosphereのリポジトリ
https://github.com/Atmosphere-NX/Atmosphere
にその名残りがあります。
一般には公開されていませんが、Atmosphere-3DSというプロジェクトが過去には実在していたのでしょう。もはや3DSは事実上オワコン化していますので今更Atmosphere-3DSがメインストリームに上がってくることは考えにくいですし、本人たちもモチベーションを持ち続けてこれから開発に挑むのは難しいのではないかと思うので実現の可能性は高くはないように見えますが、SwitchのAtmosphereがここまで完成度を高めている事実を見るとAtmosphere-3DSの姿もぜひ見てみたいですね。
ちなみに先のSciresM氏のツイートは、先日紹介したMesosphereカーネルでブートロゴ起動に成功した件の後日談としてHomebrew起動と『ぷよぷよテトリス』の起動に成功したよという報告の後の回顧録のような形での発言です。将来Atmosphere-3DSがリリースされる可能性が出てきたと期待を煽るほどの内容だと私は捉えていません。あくまでも雑談で出てきた、もしかしたらというレベルの話題の一つだと捉えて下さい。