Kotakuで、任天堂の過去のゲーム機の開発者向け資料などの情報が流出していたことを伝えていました。
ここ最近、私のツイッターのタイムライン(いわゆるゲーム機ハッカーさんをフォローしていることが多いです…)で、任天堂のゲーム機(そのときはNintendo 64の話でした)の情報が流出したという話が何度か流れてきていました。
ツイートにはリンク等はなく、そのときは海外掲示板の4chanが流出元という情報はありました、ググってもそれ以外の明確な情報が得られなかった(まだインデックスされていなかったのかも。今ググると死ぬほど出てきます)ので様子見をしていたところ、一般サイトのKotakuでついに記事が出てきて概要が分かりました。
先週の金曜日から、任天堂の過去のゲーム機に関する資料が大規模に流出してしまっていたようです。流出した資料はファイルで3GB。一部にはインターネット上に流出したこの3GBは任天堂から流出した資料のほんの一部に過ぎないという話も出ています。
流出資料に含まれているのはWiiのソースコード、ハードウェア回路図、デザイン資料、Nintendo 64のハードウェアテストのデモ、ゲームキューブ開発時の社内資料などで、特にソースコードはエミュレータ開発者には喉から手が出るほど手に入れたいものです。
流出したのは海外掲示板の4chanで、誰が流出させたのかについては明確ではない(投稿者がおそらく匿名)ようです。Wiiの流出したデータにはデータシートやブロック回路図だけでなくVerilog(ヴェリログ)というコードによって回路図を記述するハードウェア記述言語ファイルも含まれてるため、Wiiが丸裸にされたに等しい状態です。Kotakuが参照しているReseteraによると、Wiiの場合流出したのは
- boot0/1/2のソースコード
- 内部ソフトウェアのAPI
- IOSのソースコード(IOSはWiiのOS)
- IOS SDK
- Wii SDKライブラリのソースコード
- SDカードからロードするboot2(マニュファクチュアリンクモード起動)
- GameCubeの同様の資料
などなどです。SDカードからロードするboot2は脆弱性使ってBootMiiで利用してたやつのオリジナルのものということですね、多分。
流出したデータには他にもNintendo 64のハードウェアテスト用のデモROMがあり、既にYouTubeに投稿されています。いくつか紹介します。
もしこの流出した情報をエミュレータ開発者が入手して使用すると、その時点で任天堂からの法的措置のターゲットとなる可能性があります。今はエミュレータ自体は実機解析した結果ではあるもののソースコードは独自に書いているはずなので任天堂から正面法的攻撃を受けていませんが、本物のソースコードが流出した今、エミュレータ界隈での裏の動きが気になります。
秘密鍵も載ってるかな。修理・転用のほうも捗りそう。
半壊Wii(本当にガタがきてるやつ)が叩き売られてるのを買っておこうかなw