PSX-Placeで、bguerville氏がPS3のファームウェア4.82〜4.85の全モデルに対応する新しいexploit(PS3HENではない)を利用した、ブラウザでアクセスするだけでハックが可能となるPlayStation 3 Toolsetをリリースしたことを伝えていました。
PlayStation 3 Toolsetは完全に新しい取り組みで、現時点で最新版であるPlayStation3 システムソフトウェア バージョン4.85にも対応しています。
今までは4.85のPS3をハックするためには4.83以降で対策されたWebkit exploitを復活させ、まだ残っているカーネルexploitを利用するHFW (Hybrid Firmware)を一旦インストールする必要がありましたが、PlayStation 3 Toolsetではその作業が不要になり公式ファームウェアのままPS3をハックできます。
PlayStation 3 ToolsetはWebkit exploitを利用しているのでPS3のブラウザで
https://www.ps3xploit.net/bgtoolset/
へアクセスすることで利用できます。インターネット接続は必要です。PS3ブラウザではFlash Player 9プラグイン/Javascript/クッキーの使用が前提です。
現時点ではFlash Memory ManagerとMemory Editorという、用途は開発者向けとなるツールのみが実装されています。
PS3前モデル向けでできることは以下です。
All Models
・本体のIDPS表示
・CFWへの互換性および初期ファームウェア検出
・内蔵Flashメモリの種類(NOR / NAND / eMMcなど)検出
・PS3本体およびインストールファームウェア情報の検出
・内蔵Flashのバックアップのためのフルダンプ
・メモリ編集(開発者向け)
CFW対応モデルでは以下のことも可能になります。
・CFWインストールのためのOFW Flashメモリへのパッチ
Toolset(ツールセット)との名称の通り、Flash Memory ManagerとMemory Editor以外のツールも開発されてくると思いますので、今後に期待できそうです。