Switch向けAndroidカスタムROM LineageOS 15.1 by switchroot


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XDA Developersで、switchrootチームがAndroid 8.1 OreoベースのNvidia Shield TV向けビルドをカスタマイズしたカスタムROM LineageOS 15.1をリリース(siromeさん情報ありがとね)

switchroot1

7月中にもリリースとされていましたが、以外とリリースが早く行われました。

LineageOS 15.1の概要とインストール方法については前回書きましたが、まとめると以下のようになっています。

LineageOS 15.1
・OSはAndroid 8.1 Oreo
・ゲーミングタブレットNvidia Shield TVのAndroid OSがベースのカスタムROM
・カスタムリカバリTWRPプリインストール
・CPUとGPUのパフォーマンスプロファーラー実装
・SwitchのTVモード(ドック使用)/携帯モード両方で動作
・オーディオサポート
・BluetoothでJoy-Con接続。携帯モードでもJoy-Conをサポート

パフォーマンスプロファーラーはCPUとCPUの速度を変えるものですが、パフォーマンスを上げればその分バッテリーも消費するようになります。
Settings -> Battery -> Power Profiles
でアクセスし、
Balanced = 1 GHz CPU / 468 MHz GPU
Quick = 1.4 GHz CPU / 768 MHz GPU
Performance = 1.7 GHz CPU / 920 MHz GPU
から選択できます。

以下はバグとして把握されているものです。
・スリープが動作しないためバッテリー消費に難あり
・センサーとのやりとり方法が判明していないため画面の回転ができない
・ドックに挿入したときに画面OFFできない
・充電状態を検出できないが、充電自体はできている
・一部アプリケーションがJoy-Conの入力を受け付けない
・画面にまだ触れていないのにタッチを感知してしまうときがある
・システムプロセスが起動時に応答しないことがあるが、”Wait”をクリックしておけば次回起動時には起こらなくなる
・Wi-Fiに接続できなくなるときがある。発生した場合は再起動すれば直る
・スクリーンショット機能が動作しない
・ドックへの挿入・取り外しを何度か繰り返すとテレビ出力が正常に出なくなる
・TV出力にゲームパッドで使うためのキーボードが出てこない
・SELinuxが無効化されている
・macOSでSDカードのFAT32パーティションへアクセスできない(Windows/Linuxでは問題ない)

インストール方法は以下です。

1) SDカードの容量に対応したイメージファイルを用意する。イメージファイルは16GB/32GB/64GB/128GBが用意されている。

2) SDカードにbalenaEtcherなどでイメージファイルを書き込む。balenaEtcherは圧縮ファイルをそのまま扱えるのでイメージファイルは解凍したりせずそのまま焼く。この作業はSDカードのコンテンツを上書きしてしまうので注意。balenaEtcherではプログレスバーの表示がおかしいときがあるので無視して良い。その場合でも焼き作業は正常に進み、完了後には通知もされる。SDカードの速度にもよるが1時間程度かかる。焼き終わり後にWindowsがフォーマットするかを聞いてきても、どのパーティションもフォーマットしないようにすること。

3) Androidのカスタムユーザー向けにGoogleアプリを配布しているOpen GAppsからAndroid 8.1 ARM64のGoogleアプリをダウンロードしSDカードの最初のパーティションにコピーする。

4) 必要であればSwitchをNvidia Shield TVと認識させてNvidiaのアプリをインストールするshield-ifierのzipファイルもダウンロードしてSDカードにコピーする。

5) hekateをロードしてVOL+を押しながらAndroid config選択してTWRPを起動する。

6) TWRPではまずmountメニューで/systemをマウントしておいてから、GAppsのzipファイルなどのzipファイルを焼く。GAppsをインストール後TWRP.から要求されるのでcache/dalvikをwipeする。
TWRPでの操作方法やzipファイルの焼き方は以下の動画を参照。

7) hekateをリブートしてAndroidで起動する。

8) 初期セットアップは完了。Nvidiaアプリを使う場合はGoogle Playストアで最新版にアップデートしておく。

XDA Developersでは
・16GBイメージ
・32GBイメージ
・64GBイメージ
・128GBイメージ
・Shield-ifier
が配布されています。

文中のhekateはhekate-CTCaer modのことです。LineageOSを起動するにはまずhekate-CTCaer modを起動する必要があるので、現時点ではFusée Gelée対策済みSwitchでもhekate-CTCaer modが起動するようになればLineageOSが起動できるようになるといえます。

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『Switch向けAndroidカスタムROM LineageOS 15.1 by switchroot』へのコメント

  1. 名前:みた 投稿日:2019/07/28(日) 20:54:36 ID:2fa6422a2 返信

    HekateからTWRPにブートするのはVOL-ではなくVOL+です

  2. 名前:ねこ 投稿日:2019/07/29(月) 01:47:11 ID:e0942e073 返信

    VOL-では無くてVOL+になります!

  3. 名前:うっちー 投稿日:2019/07/29(月) 02:25:00 ID:34b038ecf 返信

    マウントがマウンになってます(´・∀・`)

  4. 名前:mamosuke 投稿日:2019/07/29(月) 08:02:22 ID:944f1b512 返信

    ホントだ。VOL-になってる!!!マウンも!!!!