Maxconsoleで、Team XecuterがFusée Geléeと同じNVIDIA Tegraの脆弱性を利用したNintendo Switchハック製品Xecuter SXで使用するOS(カスタムファームウェア)SX OS v1.3をリリースしたことを伝えていました。
SX OSも徐々に改良が進んで来ています。変更点は以下の通りです。
[LayeredFSサポート]
microSDの(ex)FATパーティションからゲームのMOD用の特殊なファイルを読み込めるようになります。
カスタマイズしたゲームのファイルをmicroSDの
- /sxos/titles/
/exefs/ - /sxos/titles/
/romfs/
に配置します。
[eショップNSPサポート]
eショップアプリは.nspファイル(Nintendo Submission Package)と呼ばれる形式になっており、以前BigBlueBoxチームがダンプに成功したものです。LayeredFSからしか起動できない公式のDevMenuがあればNSPをインストールできますが、ちょっとハードルが高いためTeam XecuterではSX OSにNSPインストーラーを組み込んで簡単にNSPファイルを扱えるようにするとしています。ただ、それができたところで実際にeショップに安易に接続するとBANされる可能性が高まるだけでしょう。
[起動時の低電圧バッテリー再構成機能]
SwitchにはLinuxを起動させるペイロードの影響でバッテリーが充電されないなどの不具合が存在しています。この問題は通称”battery desync”と呼ばれています。Switch起動ごとにこの”battery desync”という不具合を修正してくれる機能です。これによりLinuxを起動させてもバッテリー問題が起こらないようになります。
[ゲーム選択メニューでのOSX一時ファイル非表示]
macOSを使った場合に表示されてしまう一時ファイルを非表示にする機能です。
[eMMCパスワードロックの削除]
SX OSでeMMCにパスワードロックがかけられているということが明らかになっており、金儲けのためのプロテクトだとSwitchシーンからTeam Xecuterが非難されていますが、Team Xecuterはこれをフェイクニュースだと主張してパスワードロックをを回避できる機能を実装して来ました。当初はプロテクトのつもりで付けていたのだと思いますが、非難の大合唱を受け撤回したというところでしょうか。Team XecuterとしてもSwitchシーンの開発者と共存して行ったほうが得策だと考えたのではないかと予想しています。
SX OSは大方の予想に反してSwitchシーンへの歩み寄りの姿勢を示しました。今後のSXの進化がシーンにとってプラスになることを期待したいですね。