wololo.netで、jailbroken[ドット]coというサイトでPS4をJailbreakする方法を紹介しているが偽情報だと報じていました。
最近こういう記事をwololo氏が書くことが多いのですが、裏には「本物なら自分のwololo.netのような信頼できると言われているサイトがきちんと紹介しますから騙されないように」というアピールを兼ねているようです。
このjailbroken[ドット]coというサイトの巧みなところは、「本物の情報を混ぜている」ところにあります。例えばHomebrewのところにはPS3のHomebrewへのダウンロード直リンク(http://store.brewology.com/へのリンクが貼られています)があり、本物がダウンロードできる本物感をそこで演出しています。
PS4 Jailbreakのところには”OFW 3.15 to CFW”とあり、公式ファームウェア3.15のPS4にCFWをインストールする方法らしき情報が書かれています。
その手順は次のようになっています。
1) 以下のように表記された、まるでそのままインストールするだけでCFWという誤解を生むためのデータが含まれているかのようなアーカイブをダウンロードさせる
FILE NAME: PS4UPDATEA.RAR
FILE SIZE : 108.13 MB
MD5 Value: 9c9dbe9ffcd23d7509d6d9fc0a39e621
2) “ダウンロードをアンロック”するためにこれをクリック、的な手順でデータが手に入るかのような雰囲気
3) ダウンロードが開始されるっぽい
これ、wololo氏がわざわざ試してくれました。
試さなくても、こんな方法でPS4にCFWがインストールなんてできるわけないですし、PS3のところにも4.78 OFWから直接CFWをインストールとか聞いたことない情報が満載ですのでそもそも偽物に決まっているのですが、そこをあえて試してみたwololo氏は賞賛に値します。
まず、指示に従ってファイルのダウンロードリンクをクリックすると、幾つか質問が出てきます。これをクリックすると「ダウンロードのアンロック」が可能になるとあるため、選ばないとダウンロードできない錯覚に陥ります。
その質問がPS4とは全く無関係なもので、wololo氏の場合は
「最新のApple Watchが欲しい」
「Oculus Riftが欲しい」
などが出たそうです。
私も試しましたが、プロキシ通したせいでオランダ語になってますが
「人気の映画やテレビ番組が見たい」
「Sumsung Galaxy S6が欲しい」
など、同じくPS4のJailbreakとは全く無関係の選択肢が表示されました。
私が試したところ、調査は終わってますといった表示がされましたが、wololo氏が試した時には質問に答えさせられるマーケット調査のようなものをやらされ、挙げ句の果てにはメールアドレスまで入力させられ結局ファイルを手に入れることすらできず時間と労力を失いメールアドレスを盗まれただけだったそうです。
マーケット調査は一瞬表示されたURLから察するにアフィリエイトリンクで、騙される人がクリックして質問に答えてくれればくれるほど儲かる仕組みになっているようです。結局は詐欺サイトということですね。
このブログを読んでくださっている読者の方はその程度のことで騙されることはないと思いますが、ゲーム機の情報に詳しくない方はころっと騙されてしまう可能性が大です。リアルでもネット上でも「PS4がJailbreakされたらしいよ」(日本だと実際には”PS4割れた”と表現することが多いかもしれません)なんて話が突然出てきたら、まずは嘘だと疑ってかかった方がいいよと教えてあげてください。
このサイトを信用しきってるせいか、本当に割れたのかと思い開きました。