iDigitalTimesで、ソニーとマイクロソフトの次世代ゲーム機はモデルチェンジサイクルから計算すると2年ほど早いタイミングで発売されるかもしれないと伝えていました。
以下、PlayStation 4の次世代機をソニーの命名規則に習ってPlayStation 5(仮) (以下、長いのでPS5と書きます)、Xbox Oneの次世代機をメディアにありがちな命名規則に従ってXbox Two(仮)とします。
PS4とXbox Oneは最も早い北米で2013年11月に発売されています。前世代のPS3は2006年11月、Xbox 360は2005年11月に発売されていますから次世代機登場までのモデルチェンジサイクルは7〜8年ということになります。
最近はゲーム機のライフサイクルは10年などと言われていますが、発売開始から販売終了までをカウントするとそうなるのかもしれません。ゲーム機は新型発売後も旧型を併売するケースがほとんどであるためゲーム機のライフサイクルと次世代機登場までのモデルチェンジサイクルとは異なります。
仮にPS3/Xbox 360からPS4/Xbox Oneへの切り替えと同じ間隔でPS5/Xbox Twoの次世代機がモデルチェンジして登場すると仮定すると、それは早ければ2020年頃ということになります。ところがこれが2年ほど前倒しになり2018年になりそうだというのです。
あくまでも噂にすぎませんが、PS4とXbox Oneが使用するチップを供給するAMDが次世代機向けに現行世代よりも”1Wあたり5倍高速なAPU”(CPUとGPUを統合したプロセッサ)を計画しており、それが2018年にリリースらしいというところから次世代機発売前倒しの話が出てきているようです。
単純に今より5倍高速というわけではないので比較はできませんが、1080pのフルHD解像度対応のVRヘッドセットや4Kグラフィックネイティブサポートといった現時点で考えられる次世代機に求められるスペックは満たしているのではないでしょうか。
またAMDがその”1Wあたり5倍高速なAPU”がx86アーキテクチャをサポートし続ければPS4とXbox One向けのゲームはそのままPS5/Xbox Twoで起動できることになり、後方互換性が全く問題にならない当たり前の機能になる可能性もあります。
こうして記事を書いていて、あることに気がつきました。
これって要するにPCの話と同じじゃないか。半年に1回程度のマイナーチェンジでの若干のスペックアップが5年に1回の大規模モデルチェンジに集約されただけ、過去の資産は使い回し可能…
もっとも、ソニーやマイクロソフトが次世代機のチップをAMDから供給を受けるとも決まっていませんので全ては憶測の域を出ていません。
なお、あくまでも個人的見解ですがAMDのAPUとは別の観点から私は次世代機の発売は早まるかもしれないと思っています。
2012年発売のWii Uには次世代機なのか別物なのか不明ですがNXという新型機発売が2016年にも控えています。これが事実上Wii Uのモデルチェンジだとするとそのサイクルはわずか4年ということになり任天堂が敢えて勝負に出ていることになるのですが、ソニーやマイクロソフトがPS4/Xbox Oneの次世代機を予定通り2020年あたりに発売しようとのんびり構えているとPS4/Xbox Oneで4年という長期間NXと戦わなければならず、状況が不利になった場合ユーザー離れが進んでしまう可能性があります。
それを回避するために次世代機へのモデルチェンジ前倒し戦略は必然ではないでしょうか。ニンテンドーのNXがいつ発売されるのかによってソニーとマイクロソフトの戦略が変わると思われます。
> これって要するにPCの話と同じじゃないか。半年に1回程度のマイナーチェンジでの若干のスペックアップが5年に1回の大規模モデルチェンジに集約されただけ、過去の資産は使い回し可能…
Wii U/Wii/GCのことを忘れないであげてください。こいつらは全部PowerPCで過去の資産を使い回しまくりです。最近はGCからWii Uへの移植で、コストを書けずに金を巻き上げる錬金術が(以下自粛)
> それを回避するために次世代機へのモデルチェンジ前倒し戦略は必然ではないでしょうか。
サイクルを短くすると単にユーザー、メーカー共に疲弊するだけじゃないですかね。
メーカー同士の殺しあいといえばHY戦争というのがありました。