SCEJAが、PlayStation Vitaのシステムソフトウェア バージョン3.30を公開していました。
前バージョンである3.18のリリースから2ヶ月弱でのアップデートになります。公式発表での変更点は公式サイトを見てもらうとして、事前に公表されていた、ホーム画面のアイコンや背景などのデザインを変更できるカスタムテーマ対応などを含む機能追加がメインの中規模なアップデートという感じです。
かなり更新内容が沢山あるため、いつもの「システムソフトウェアにおいて、動作の安定性を改善しました」の文言はありません。過去の大型アップデートの最もそうでしたが「システムソフトウェアにおいて、動作の安定性を改善しました」というのは書く内容に欠く時に掲載される程度の文言のようです。
さて、いつものXMLファイルを覗いてみましょう。
XMLファイルに書かれている情報は以下です。
level0_system_version="01.600.000"
level1_system_version="03.300.000"
level2_system_version="03.300.000"
map="01.800.000"
version system_version="03.300.000"
ビルドされたのは2014年9月25日です。
大量の未公開カーネルexploitやユーザーexploit流出事件の始まりは9月12日のqwikrazor87氏のツイートですので、3.30は事件から2週間後にビルドされたことになります。
そもそもVitaの3.30は9月頭の時点でテーマ設定が可能になるアップデートとして秋に公開されることが公表されていたものです。秋と言うことから10月に入ってから公開予定だったと思われますが、今回の3.30はタイミング的にexploit流出事件を受け何らかの対策をしてからビルドしたと考えるとつじつまが合うスケジュールのように見えます。
となると、当然まずkxploitは対策されているはずですが…
五里霧中さんからのコメントによると
3.30のアップデートが来たので早速実行し、
3.18 TN-V10 – Mystylist (JP)
3.18 TN-V10 – Patapon 1 (JP)
3.18 TN-V10 – Patapon 2 (JP)の死亡を確認しました。
とのことで、対策されているのは間違いなさそうです。
また情報があれば追記します。
[追記]
The Z氏がいろいろ調べて情報を挙げてくれてます。ちょっとまとめてみました。
・kxploitは対策済
・オープンソースコンテンツ管理アシスタントQCMAは対策済
・OpenCMAは動作確認
・SKFU氏のメールのリンクで起動させるPackage Installerは対策済
・絶対ヒーロー改造計画exploitは対策済
・Gladiator Begins exploitは対策済
・流出したexploitが全部対策された訳ではない。動くものもある。
・パタポン2のセーブデータは読み込み可能
[追記2]
3.30にアップデートしたので試してみました。
・Gladiator Beginsはセーブデータ読み込みはできるが、アイテムボックス選ぶとフリーズして「エラーが置きました。(C1-2858-3)」発生
・鉄拳2はメニュー読み込まず黒味のまま
・某氏の未公開exploitのHello World起動せず
・Package Installerはメールリンクをタップすると「ただいまこの操作はできません。」
かなり本気に対策してきた感があります。
アップデート時に表示される規約変わってますね