ツイッターで、katsu氏がPS VitaでHDMIを出力してモニターに表示することに成功したことを伝えていました。
ここのところ2種類のeMMC NANDダンプデータでSDカードをから起動(デュアルブート)やゲームカードのダンプに成功したり、NANDダンプデータの改変に成功したりとVitaシーンで活躍するKatsu氏。今度は写真だけの公開ですが、本来機能がないはずのPS VitaからのHDMI出力に成功したようです。
Katsu氏によると、元々Vitaに搭載されているマザーボード上のHDMIチップに抵抗やコンデンサを追加したりといった改造を施したそうです。つまり、設計上は存在しつつも機能しないように殺されていたHDMI出力の有効化に成功したことになります。
そう、元々HDMI出力機能は持っていたのです。機能的には同じはずのPS Vita TVにもHDMI出力が付いていることから当然と言えば当然です。
AV Watchの”西田宗千佳のRandomTracking”「PlayStation Vita/Vita TV 開発者インタビュー 」で、SCE 第2事業部 ソフト開発部部長の島田宗毅(むねき)氏はインタビューの中で次のように話しています。
(VitaとVita TVの違いについて)
Ethernetポートの用意と、テレビにつなぐための各種調整機能を持つとか、そういうところはつけましたが、基本は同じですね。逆にいえば、なるべく共通性を持たせることがポイントでした。また別のシステムを作ってしまうと効率が悪いので。過去のプレイステーションは全部そうですが、今後のシステムアップデートは、VitaとVita TVでひとつになります。同時にやる、ということです。例えば「バージョン3.00」とかいった時には、同時に適用される。そして機種を判別して適用される、ということです。
(元々Vitaでは、インターフェースさえあればテレビに映るはずだったわけですか? という質問に対して)
そうなりますね。
上記の島田宗毅氏のコメントからも分かる通り、SCEが封印していた機能をKatsu氏が復活させることに成功したのが今回のハッキングです。
Katsu氏は現時点で資料を一切公開していませんが、電子工作が得意で部材を手に入れることさえできれば(まあ、買いに行くだけですけどね)VitaでHDMI出力は誰でもできるようになるかもしれません。
偽トロvitaとは違う方法なのかな?似ているような気がするけど・・・