任天堂が、ニンテンドーWii U本体のファームウェアを更新するWii U システムバージョン 4.0.0Jをリリースしていました。
先日お伝えした通り、月曜日にWii Uのファームウェアアップデート(本体の更新)が公開されました。もともと前バージョンの3.1.0J公開の際に「9月下旬から10月上旬に配信する本体更新で、さらなる機能追加を予定しております。」と公表していましたから予定通りの更新といえるでしょう。
3.1.0Jから4.0.0Jという数字が示す通り、かなり大掛かりなアップデートになります。変更点は以下のようになっています。
4.0.0Jへの更新による主な変更点
Wii専用ソフトの映像をWii U GamePadに出力する機能の追加
- Wii専用ソフトの映像をWii U GamePadに出力できるようにしました。出力先は「テレビのみ」、または「テレビとGamePadの両方」から選択できます。
任天堂からお届けするソフトを自動的に受け取る機能の追加
- 今後、任天堂からお届けする体験版やおすすめのソフトを「いつの間に通信」で自動的に受け取ることができるようにしました。
USBキーボードによる入力の対応
- ソフトウェアキーボードが利用可能な場面で、USBキーボードを利用できるようにしました。
ニンテンドーネットワークIDの設定項目を追加
- パソコンやスマートフォンなど、任天堂ゲーム機以外の機器からニンテンドーネットワークのサービスを利用するかどうかを設定できるようにしました。
Wii専用ソフトを使用時に、ドルビープロロジックIIサラウンド出力に対応しました。
『Wii Uメニュー』の更新
- 『フレンドリスト』のアイコンをWii Uメニュー上に配置し、Wii Uメニューから『フレンドリスト』を起動できるようにしました。
『本体設定』の更新
- 「インターネット」でソフトの自動受け取りの設定を行えるようにしました。
- 「テレビ」でテレビのサウンド出力先ケーブルを選択できるようにしました。HDMIケーブルで接続している場合に、「Wii専用AVケーブル」などを併用してサウンドを市販のスピーカーに出力することができます。
- 「電源の設定」で電源OFF時の動作が有効な場合に、動作間隔を1時間単位で設定できるようにしました。
『Wii U Chat』の更新
- フレンドへの発信時またはフレンドからの着信応答時に、相手のプロフィールをMiiverseで確認できるようにしました。
- Wii U GamePadに接続したヘッドセットを利用して通話できるようにしました。
『インターネットブラウザー』の更新
- 動画再生中にWii U GamePadのL/Rボタンで一定時間の巻き戻し/早送り操作を行えるようにしました。Rボタンの長押しで早送り再生も行えます。
- ユーザー名とパスワードを利用してウェブサイトにログインする場合に、入力したユーザー名とパスワードを保存できるようにしました。
- ソフトを中断してインターネットブラウザーを起動した場合に、ソフト中断時のテレビ画面やWii U GamePad画面の画像を、ブログや掲示板などのウェブサイトにアップロードできるようにしました。
- ウェブサイト上のPDFファイルを表示できるようにしました。
- ウェブサイト開発者向けの機能として、ユーザーエージェントの切り替えやデベロッパーツールを利用できるようにしました。
システムの安定性や利便性の向上
- より快適にお楽しみいただけるよう、システムの安定性や利便性を向上しました。
個人的には、Wii専用ソフトの映像をWii U GamePadに出力できるようになった機能が最も嬉しい機能です。Wiiをプレイする分にはテレビが要らなくなったのです。
ただし、Wii U GamePadでの操作はできません。Wiiリモコン(またはWiiリモコンプラス)での操作は必須ですのでタブレットを両手で持ってゲームプレイしている雰囲気にはなりません。見た目は小型テレビに向かってWiiリモコンを振りかざしてゲームしている貧乏臭さと同じ雰囲気を醸し出します。Wii U GamePadを膝の上においてWiiリモコンでプレイした場合Wiiリモコンがどの程度きちんと反応するのか分かりませんが、実用的に使えるものなのでしょうか?
『インターネットブラウザー』で入力したユーザー名とパスワードを保存できるようになったこと(USBキーボードをサポートしたのでそれほど苦にはならなくなりましたが)も実用的な変更点ですね。
システムの安定性や利便性向上といういつもの常套句もありますので何らかの対策も盛り込まれているかもしれません。