確かにコンテンツ次第ではゲーム専用機いらないよね、とパズドラしながら本気で思う?

『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』というスマートフォンのゲームが1700万ダウンロード達成したとかで、かなりのブームになってます。このブログを読んでくださる方は殆どの方が『パズドラ』を知っているのではないでしょうか。

最近この『パスドラ』にハマっていまして、ほとんど毎日、空いた時間にちょっとずつですがプレイしています。最初はなにが面白いのかと思ってましたが、皆がハマる理由が今ではよく分かります。

このブログは2008年の夏に開設後、まもなく丸5年を迎えようとしていますが、この5年間で一番大きく変わったのはスマートフォン登場によるゲーム環境の変化です。『パズドラ』はその変化を代表するブームを引き起こしていると言えます。

この『パズドラ』は基本プレイ無料でゲーム内課金形式ですが、じっくりとやればずっとタダでプレイできます。課金しないでのプレイは「さっさと進めたいという欲望を我慢して、今度でいいやーとのんびりプレイする決意」ができるかどうかにすべてかかっていて、耐えなければならないのは「課金しなくてもいつの日にかはできるのは分かっているけれど、我慢できない!今すぐしたい!」という欲望をつい満たしたくなってしまう仕組みが満載なのです。

コンテンツの作り方次第ですが、携帯電話として誰もが持つ社会インフラ上で課金システムを備えた上手な作りのゲーム『パスドラ』が、もしかすると今までのゲームの常識を変えてしまうのかもしれないと最近ちょっと思い始めています。

Puzzle & Dragons
今日はアンケートダンジョン4で
前からどうしても欲しかったナーガをゲットするため「ナーガマラソン」を無課金実施中
MM総研

のニュースリリースによると、2012年度の携帯電話総出荷台数は4,181万台(うちスマートフォンは2,972万台)、2013年度は総出荷台数4,220万台、うちスマートフォン3,240万台と予測されています。パズドラの1700万ダウンロードというのは、スマートフォン購入者の半分は『パズドラ』をダウンロードしていることを意味しています。

1700万という数字はスマートフォンの買い替えによるダウンロードもカウントされているかもしれませんが、出荷台数自体にも買い替え台数が含まれていますので比較できない数字ではありません。スマートフォン購入者のうち半分が『パズドラ』をダウンロードするという限りなく恐ろしい自体が起こっているのです。

そもそも「大ヒットして売れた」と言われているドラクエでも、1つのタイトルは400万本前後です。1700万という数字がいかに現実離れした記録的数字なのかがよく分かりますね。

パスドラを始める前までは、実は忙しくて”ゲーム”をほとんどやってないなかったんです。

春に『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』を買って、クリアするまでは次のゲームを買わないぞ、と意気込んではみたものの最初の方だけプレイしただけで中断してます。

忙しい、というのはプライベート(普通プライベートと言ったら彼女のデートとかバイトとかになるんでしょうけど、私のような中年的視点だと、要は仕事忙しくて、みたいなノリです)のことなんですが、最近もう一つ忙しい、というか時間を割いちゃってることが増えてしまったのです。それが、『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』。

え?ゲームやってないんじゃないの?って、ツッコミされそうですが、パズドラもゲームですけどこのブログのテーマは”ゲーム専用機のゲーム”ですので、スマートフォン専用の『パズドラ』は”ゲーム”の定義からは外れるんですよね。

このブログはだいたい通勤中に書いてますけど、ここ最近はあまりブログ的に記事になるネタが減って来たのでもっぱらパズドラやってます。地下鉄乗ると前後左右見渡すとたいてい誰かがパズドラやってます。

そもそも、こんなことバラしてもしょうがないんですけど、私、殆ど最近はゲームやってません。もちろんゲーム専用機のゲームのことです。もしかしたら自分はゲーム嫌いになったんじゃないの?と感じるくらいやってません。そんな私ですらハマる『パスドラ』ですからブームになるのも当然です。ちなみに、家族や友人にも勧めてみましたが、つまらないという人は誰一人おらず、それどころか全員が今でも毎日プレイしています。この状態が続くと、専用ゲーム機はひょっとしたら入らなくなるのではないかと感じすにはいられません。

しかし、実際にはそうはならないでしょう。

ゲームはそもそもその中身が評価の対象で、ハードウェアの優劣は決定的な評価の差に繋がりません。グラフィック性能の低いニンテンドーDSがタッチペンを使う脳トレで爆発的ブームを引き起こしたように、指だけのタッチ操作でプレイできる、つまりハードウェアに適した操作性を持つ面白いゲームがたまたまツボにはまったのが『パズドラ』だっただけで、パズドラブーム=専用ゲーム機の衰退とはなりません。更に脳トレブームが既に過去のものになっているように、『パズドラ』もいずれは過去のブームとして語られる日が来ることでしょう。ただ、『パズドラ』は常時オンラインによるプレイ方式で、アップデートによりユーザーを飽きさせない仕組みを取り入れていますから、それがうまく機能すると案外息の長いブームになるかもしれません。

なんていう日記みたいな記事を書きながら、実は『パズドラ』のスタミナ回復を待ってます。スタミナが15溜まったのでいまからアンケートダンジョン4でナーガ取ってスキル上げしてきます。暇つぶしにゲームをやるんじゃなくて、暇つぶしにブログを書くと言う暴挙をついしてしまうパスドラ。いやー、あなどれませんな。

パズル&ドラゴンズ

パズル&ドラゴンズ
GungHo Online Entertainment, Inc.
価格: 0円 iTunesで見る

[追記]
長くやってるとプレイに対するモチベーションが保てない、というコメントを頂きました。

確かに最近マンネリ化ぎみの降臨系のイベントが多いし、ノーコンクリア(ノーコンティニューでのクリア)前提じゃなく魔法石使ったコンティニューが前提なのに魔法石を無料で配るイベントがほとんどなく、レアガチャでもコッドフェスなのに(私もそうですが、無課金だと多くても魔法石が10個とか15個くらいしかたまりません)レアモンスターの金の卵は数回回した程度のレアガチャではここんとこ全然でないしで、「課金したくなる」状況が結構続いている感じがします。

というか、課金しなさいよ的な流れに乗せられてる感じがします。

私の場合はノーマルダンジョンで行き詰まって、パワーアップかつ威嚇スキルを自分で持たないと先に進まないので一生懸命やっていますが、ある程度やり込むとマンネリ化はすると思います。

利益を狙うゲームとしては、新規参入組を高待遇して課金者を増やすかが勝負所なのは分かりますが、継続してプレイしてくれるユーザーを増やさないと3DSの『パズドラZ』発売までブームが持たない可能性があります。現に最近のAppStoreでの評価は「飽きた」の★1つが増えてきました。

私はまだ始めて日が浅いので楽しくプレイしていますが、課金したら負けだと思って暇つぶしの域を超えないようちまちまやるようにしています。ですので飽きることはありませんが、射幸心を煽られて魔法石を買い続けてしまうと、今の課金と努力が報われない『パズドラ』システムでは早々に飽きられてしまうのかもしれません。

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『確かにコンテンツ次第ではゲーム専用機いらないよね、とパズドラしながら本気で思う?』へのコメント

  1. 名前:通りすがり 投稿日:2013/08/04(日) 19:47:43 ID:17e892dc7 返信

    フレンド申請したいのでIDを教えてください。

    • 名前:mamosuke 投稿日:2013/08/04(日) 22:44:06 ID:fab845626

      フレンドMAXなので、残念ながら申請できないと思います。

  2. 名前:anthem 投稿日:2013/08/04(日) 19:59:15 ID:093d43ac6 返信

    私はインフレ効果が好きではないので二年ほどプレイして辞めてしまいました。新参さんが比較的早く高いレベル(その時点でのトップレベル)に達することができるのは良い点ですが、古参に成るに連れてそのモチベーションを保っていくのは辛い部分です。1700万ダウンロードはリセマラでダウンロードされた回数も含まれているのではないでしょうか。

    • 名前:mamosuke 投稿日:2013/08/04(日) 22:48:16 ID:fab845626

      リセマラって言っても、母数からしたら莫大な数ではないとは思います。

      私は古参ではないですし、数ヶ月前の1100万ダウンロードの頃に始めた程度ですが、毎日チョットずつ楽しんでます。

  3. 名前:七氏 投稿日:2013/08/05(月) 19:28:17 ID:296cf2c8d 返信

    確かに楽しいですよね、パズドラ。
    PS3やXBOXのようなグラフィックがすごかったり、ボリュームがすごかったりとまさに専用機であるべきコンテンツですが工夫次第でほんとに携帯ゲーム機は食われそうですよね。
    特にアンドロイドやIOSはゲーム機以上に成長が早いと感じます。

    追記にあるように基本無料課金ゲームは新しい物が無いとつまらなくなるのはネックですよね…
    スタミナ回復も人によっては我慢ならないって人もいるみたいで(笑)
    でも個人的には別々の市場としてどっちも成長して欲しいと思ってます。