ファミ通.comで、アメリカで6月末に349.99ドルで発売されるNvidiaが開発していたTegra 4搭載Androidゲーム機「Shield」をデジタルデバイスメーカーのWSL JAPANが国内販売すると発表したことを伝えていました。
「Shield」はNVIDIA Tegra 4を搭載した、タッチパネルディスプレイとゲームコントローラー一体型携帯ゲーム機です。OSにAndroidを採用し、Android対応ゲームをハイクオリティなグラフィックで楽しめるというものです。
アメリカでの「Shield」の販売価格は349.99ドル、日本円にして35000円程度ですが、WSL JAPANでの日本円の価格は54800円です。
予約受付開始は2013年5月16日、出荷開始予定日は2013年6月27日で、WSL JAPANのウェブサイトでの完全予約による直接販売となります。2013年5月末までに予約すると、特別価格47800円が適用されます。
かなりぼったくり価格のように感じるかもしれませんが、実は今回のWSL JAPANによる「Shield」の販売は単なる並行輸入で、米国NVIDIA社非公認販売です。
そのためWSL JAPANが独自に保証書を付属し、保証サービスという付加価値を付けて販売する形です。特別価格で12800円、通常価格で19800円の「ぼったくりに見える価格上乗せ分」はそのためのエクストラコストに値します。
もちろん海外の通販サイトから購入すればそのエクストラコストは不要ですが、初期不良や故障時などは直接その販売店と英語でやり取りをしてアメリカに送り返すという手間がかかります。
かなり販売台数が見込めるSIMフリーiPhoneでも10000円位は販売店独自の保証のためのエクストラコストを価格に上乗せしていますので、販売台数がそれほど見込めない(と思いますけどね。理由は後ほど)ために利幅が少ない「Shield」の場合は妥当な価格だと思います。
さて、販売台数がそれほど見込めないと思う理由は、「Shield」がその特徴であるディスプレイ+ゲームコントローラー+Androidに過ぎないからです。
「Shield」はGoogle Playに対応していますが、Google Playから”スマートフォンと同じコンテンツ”をダウンロードしてプレイできるに過ぎません。他のデバイスでもできることを高性能な「Shield」でプレイできるだけでは、ぜひ欲しいと思わせるプラスアルファに欠けると思うのです。
せめてPlayStation Mobileのようなオリジナルコンテンツがあればいいのですが…というか、「Shield」こそPlayStation Mobileに対応して欲しいですね!
イメージ画像には PC GAME BETAの文字があったんだけどねぇ
Androidゲームのみだったら買わないかな