任天堂が、本日行われた第2四半期決算説明会資料を公開していました。
恒例の任天堂の決算説明会ですが、WIi U発売を目前に控え注目度は高いと思います。
話の内容は主に3DSの現状説明と、Wii Uでした。
[ニンテンドー3DS]
前モデルのニンテンドーDSはDS Liteが脳トレブームを引き起こし爆発的に売れたという印象があります。発売直後の値下げで逆に3DSはそんなに売れていないイメージです。
そんなユーザーの印象に対し岩田聡社長は『「ニンテンドー3DSというプラットフォームは、ニンテンドーDSのようには立ち上がっていない」というイメージをお持ちでしたら、是非、この機会に改めていただければ』と説明しました。
数字の上ではニンテンドー3DSは、ニンテンドーDSを上回るペースで推移していたのです。値下げを余儀なくされた、DSは市場に在庫が枯渇する程売れたという事実がそういう印象をもたらしていたようです。
DS Liteは今思えば生産調整が上手く行かなかったのでしょう。DSよりも3DSが売れているという事実がそのことを物語っています。
また常時接続は時期尚早だとして3Gネットワーク搭載を否定しWi-Fiによるネットワーク接続を主に据えた任天堂ですが、思惑通り日本とアメリカでは、ネットワーク接続率が80%を超えて、今もさらに上昇傾向にあります。ネットワーク接続率が高いと言うことはパッケージソフトのダウンロード販売の成功の可否を握る重要な要素です。最近任天堂は店頭で販売している新タイトルのパッケージソフトをそのままの価格でダウンロード販売するようになりましたが、いよいよ日本でも11月より過去に発売されたパッケージソフトのダウンロード販売を開始します。ネットワーク接続環境が整ったと判断したのでしょう。今後はダウンロードタイトルが急速に充実してくると思われます。
[ニンテンドーWii U]
Wii Uに関しては、製造がこの夏から立ち上がったそうです。また、3DSでは段階を追って始めて来たパッケージソフトのダウンロード販売を、Wii Uではハード発売直後から開始します。慎重派の任天堂がWii U発売直後からダウンロード販売するのは今までの任天堂の戦略からすると驚愕の事実に値します。
また、予想価格よりは安かったと思いますが、任天堂はWii Uの価格設定を製造原価から価格を決めるのではなく、顧客に受け入れられる価格という基準で価格を決めたそうです。つまり値下げ後の3DSと同じ状況で立ち上がることになります。当然立ち上げ時点ではハード単体での収益性が厳しくなりますが、タイトルの充実を優先することでハードの販売を牽引し収益性を改善して行くことになります。
現時点では3DSの好調さが目立ちますが、第2四半期決算説明会の概要には掲載されていないので質疑応答で岩田聡社長がコメントしたのかもしれませんが、Eurogamerの記事によると好調なのは日本のはなしであり海外では思った程ふるわないようです。日本は歴代携帯ゲーム機が強い市場ですので(家が狭いためテレビの前に陣取ってプレイする据え置きゲーム機よりもどこでもプレイできる携帯ゲーム機のほうが便利と思う文化や、電車やバスと言った公共交通機関を利用した通勤通学の時間が長いという文化があるためです。総じて日本では携帯性を重視した製品の商品力が強いのです。そう考えるとWii Uというのは日本では伸び悩むかもしれません。発売されるタイトルのラインナップ次第ですけどね。
本体だけはやたら売れてる(3DSLLの分だけでVitaの累計を年内に抜きそう)訳ですが
ソフトの伸びがイマイチなのが気になりますね
今後MH4やポケモンが来る分を今から先食いしてるという予測もありますけど
WiiUは任天堂が珍しくスペック(タブコン低遅延、メモリ1Gとか)推してるのを見る辺り
WiiUならではとかよりもう単純にコンシューマという枠組みにおける
ゲーム機としての方向性と生き残りを賭けた気合の入れっぷりですね