年末商戦を数量限定お買い得モデルで乗り切るPS Vitaの「実質値下げ」に物申す

SCEJが、PlayStation Vitaの数量限定お買い得モデルの発売を発表していました。

発売が発表されたお買い得モデルは以下の2モデルです。

    「PlayStation Vita 32GBボーナスパック」
    11月15日(木)発売
    希望小売価格34,980円

    このセット内容はPS Vita 3G/Wi-Fiモデル クリスタル・ブラック(プリペイドデータプラン 20h付)本体にメモリーカード 32GB(市価約7,800円)と、充電に便利なクレードル(市価約2,300円)、私は必ず購入しているので実はセットがありがたい保護フィルム(アマゾンで10円とか100円とか、激安)と、あったら便利な商品の組み合わせです。少なくとも本体は実質5,000値下げと同等です。

    「PlayStation Vita スターターパック」
    11月22日(木)発売
    希望小売価格29,980円

    このセット内容はPS Vita 3G/Wi-Fiモデル クリスタル・ブラック(プリペイドデータプラン 20h付)本体に、『みんなのGOLF 6』(アマゾンで2,000円弱とバーゲン価格)と、メモリーカード 4GB(市価約1,300円弱)のセットになっています。既にみんゴルが格安になっているのでお得感は少ないものの、国民的人気ゲームですので何を買おうか迷っている人にはちょうど良いセットになっています。

PS Vitaは鳴り物入りでデビューした割には流れにうまく乗れず、ライバルであるニンテンドー3DSに大きく水を開けられています。そのためユーザーのみならずアナリストからも値下げすべしと評価されています。

ただソニーは元々値下げは来年以降で計画しており、年末商戦はお買い得モデル投入で乗り切るとしていましたから、今回の発表は予定通りの絵図が明らかになったに過ぎません。

PS Vitaはまだ発売から一年経過していませんので値下げというのは戦略としてはあり得ないのですが、事の発端は任天堂が戦略ミスを認めて発売から数ヶ月で10,000円もの値下げを発表してキラータイトル発売までの間を持たせることに成功し起死回生の回復を見せた事実が存在することであり、値下げ要望の声は前例を踏襲せよと合唱しているだけというのが実情です。PS Vitaの場合はそもそもキラータイトルはみんゴルを想定していたはずですし、今後ビックタイトルがスタンバイしているとまで言う程期待値が高いわけではありませんので今無理矢理値下げした所で勝算はないでしょう。

従って戦略なき逆ザヤ販売は身を滅ぼす可能性を秘めています。私はどうせ買わなきゃいけないものをセットにしたお買い得版という「実質値下げ」でも販売を上向かせる効果はあると思っています。

しかしみんゴル6が値崩れしてる現実は痛いですね。単発小ヒットタイトルだけではこの先心配です。

戦略として3Gモデルで販売を牽引するのを諦めて、より安価なWi-Fiモデルを全面に出した方が良いと思うのですが…私は3Gモデルを2台買いましたが、1台目の3Gは初期設定しただけで半年使わずSIMカードの期限が切れ、2台目は電源投入前にSIMカード抜いて保管してあります。ネット接続ならスマートフォン全盛の今、必要があればテザリングすれば良いだけですし、3GモデルのみにあるGPSだってVitaでなきゃいけないコンテンツがあるわけでもないですし、それこそスマートフォンでも十分です。ドコモとの販売台数契約があるのか、はたまたドコモからのインセンティブがやたら割りがいいのか知りませんが、ソニーは自分の首を締めてるだけだと思うのは私だけでしょうか。通信機能でニンテンドー3DSと同等なのはWi-Fiモデルですよね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする