SCEJが、PlayStation Vitaシステムソフトウェア バージョン1.80 アップデートを公開したと発表していました。(yukiさん情報ありがとね)
ここまで変更点が多いアップデートも中々珍しいです。最も注目はVHBLのリリースをも遅らせたPSOneサポートです。
気になるのはVHBL対策ですが、neur0n氏によると
最新版のCMAはファイル転送に拡張子フィルタがかかっていてvhblがそのままじゃ転送できません。というか、やっと対策したんですね(笑
— neur0n (@neur0ner) August 28, 2012
ということで、兼ねてから何故対策しないんだろうと疑問だったコンテンツ管理アシスタント側でしっかりVHBLを潰してきました。拡張子でフィルターかけたとすると、生半可な対応でVHBLは復活するとは考えにくいです。
neur0n氏はHelloWorld起動ならできることは証明してくれています。
とりあえずFW1.80でHelloWorld pic.twitter.com/M7QUJEV5
— neur0n (@neur0ner) August 28, 2012
この写真からneur0n氏がどうやってHello Worldを起動させたのか分かりませんが、PSPエミュレータで起動させているのだとすると、バイナリーファイル(拡張子.bin)の転送だけなら可能、ということでしょうか。
- [追記]
「タッチスクリーンを割り当てる」とは何だろうと思っていましたが、PSPタイトルをタッチスクリーンでコントロールできる機能が追加され、L/RボタンもVitaの右アナログスティックに割り当てできるようになったようです。その設定画面のオンスクリーンだということは、やはりHello Worldは今まで通りの方法で起動していることになります。
やむなく1.691向けにVHBLをリリースするかどうか分かりませんが、今回こそアップデートでPSOneを取るかVHBLを取るかで悩まなければいけないかもしれません。
- [追記2]
メモリーカードのセキュリティも強化されていて、今まではPSNアカウントを切り替えてもメモリーカードはそのまま使えていましたが1.80ではアカウントを切り替えるとメモリーカードのフォーマットを要求されるようです。
- [追記3]
wololo氏曰くVHBL公開は延期することになりました。
既にインストールされたPS Vitaを1.80にアップデートする分にはVHBLは起動しますが、1.80にアップデートしたPS VitaにはVHBLがインストールできません。
もちろんexploitのあるゲームを購入するにはファームウェアを最新の状態にする必要がありますので、仮にゲーム名を公開しても現状のままだと買ったはいいがVHBLには使えない、ということになります。
コンテンツ管理アシスタントも強制的にアップデート要求されるため、OpenCMAでは回避できません。とりあえず延期ですが、VHBLを、というよりもexploitをリリースしないことも選択肢に入ってくるでしょう。
PS VitaのPSPエミュレータでカーネルexploitを利用するにせよトリガーはVHBLないしはセーブデータにバイナリーローダー埋め込みになります。どの程度CMAによる転送を排除しているのか詳しくは分かりませんが、ブラックリストではなくホワイトリストでファイルを選別しているのだとするとかなり厄介です。
- [追記4]
neur0n氏がCMAの仕組みを調べてくれていたようで、転送できないのは拡張子によるフィルタリングではなかった模様です。仕様変更すれば転送できるようにできそうという感触のようですが、転送ブロックは可能だよ、ということが今回提示されたソニーのVHBLへの回答ですので苦労して仕様変更しても賞味期限は短いでしょう。
拡張子でフィルタリングしているわけではないようだ。仕様変更すればVHBLも動きそう。
— neur0n (@neur0ner) August 28, 2012
- [追記5]
neur0n氏にブラックリストによる対策なのかを聞いてみたところ、転送可能なファイル名の制限のようです。VHBL側で対応するかどうかはいたちごっこに参入するかどうかの究極の選択のような気が…
@mamo_suke VHBLのファイルがブラックリストに載って転送できなくなったのではなく、転送できるファイル名に制限が付いた感じのようです。回避はできると思います。
— neur0n (@neur0ner) August 28, 2012
なお、アップデート内容は以下です。
バージョン1.80で更新される主な機能
ゲーム
・PlayStation規格ソフトウェアをダウンロードして遊べるようになりました。グループメッセージング
・メッセージを作成中に、カメラを起動し写真を撮影して添付できるようになりました。ミュージック
・プレイリストを再生できるようになりました。ビデオ
・可変速再生、早戻し/早送り、リピート再生、サムネイルの自動作成に対応しました。設定
・ホーム画面や、アプリケーションの一部の機能を、PS Vita本体のボタンでも操作できるようになりました。
・キーボードに日本語の五十音キーボードを追加しました。バージョン1.80で更新されるその他の機能
ゲーム
・LiveAreaに(セーブデータ取り込み)を追加しました。この機能に対応したゲームのみ表示されます。パーティー
・テキストチャットの履歴が最新100個まで閲覧できるようになりました。(お気に入り)からパーティーに参加し(チャット&イベント)をタップします。near
・LiveAreaのレイアウトおよび表示速度を改善しました。
・インターネットに接続できる環境がなくても定期的に周辺のWi-Fiアクセスポイントの情報を記録し、あとでインターネットに接続したときにまとめて位置データを取得できるようになりました。フレンド
・フレンド依頼をまとめて削除できるようになりました。グループメッセージング
・[メッセージを作成する]をLiveArea™やオプションから削除し、グループ一覧の画面に移動しました。
・LiveAreaの(新着メッセージ)をタップできなくなりました。新着メッセージを確認したいときは、[はじめる]をタップしてグループメッセージングのアプリケーションを始めてください。
・グループ一覧の画面に、グループの削除機能を追加しました。
・宛先の選択のしかたを変更しました。また、宛先をパーティーのプレーヤーから選べるようになりました。
その他、レイアウトを変更しました。フォト
・MPOファイルに対応し、代表画像を表示できるようになりました。
・動画再生時のプログレスバーの操作性を改善しました。プログレスバーをドラッグして任意の位置に移動するときに、映像を確認しながら移動できるようになりました。
・写真撮影時の画像の保存速度を改善しました。
・PS3 やパソコンから画像や動画を取り込む速度を改善しました。
・写真や動画を表示中に、(オプション)からコピーできるようになりました。(オプション)>[コピー]をタップします。ブラウザー
・ページのトップに戻る機能を追加しました。
一部の機能を背面タッチパッドで操作できるようになりました。
・その他、レイアウトを変更しました。リモートプレイ
・LiveAreaに(クロスコントローラー)を追加しました。マップ
・任意の場所をタッチアンドホールドして(ユーザーフラッグ)を置けるようになりました。
・マップを表示中に、(オプション)から(ユーザーフラッグ)を削除できるようになりました。(オプション)>[フラッグを削除する]をタップします。
・(地点を検索する)/(経路を検索する)の切り替えボタンを追加しました。
・その他、レイアウトを変更しました。設定
・[サウンド&ディスプレイ]の[お知らせの通知]、[お知らせの通知(PSボタン)]、[お知らせの通知(音)]を、新しく追加した[お知らせ]に移動し、[お知らせを表示する]、[PSボタンで通知する]、[音で通知する]に変更しました。
・[日付&時刻]>[日付&時刻設定]の階層を変更しました。その他
・(ビデオ)、(ミュージック)、(フォト)の分類リストのレイアウトを改善しました。
・GPS利用時の位置データの取得精度を改善しました。
・お知らせインジケーターをタップして表示される画面のレイアウトを改善しました。
・LiveAreaの(ヘルプ)の機能を改善しました。
・アクティビティーのレイアウトを改善しました。
・文字を入力中に、PS Vita本体のボタンを押してカーソルの左の文字を削除したり、ボタンを押してキーボードを閉じたりできるようになりました。
拡張子だけなら単純な偽装で大丈夫でないのですか?
あさはかな考えかな