Tortuga-Coveで、gliitch氏がPS3でPS2/PS1のセーブデータを記録したPS2/PS1専用メモリーカードのデータをPS3のHDDに移行する際利用するソニーのメモリーカードアダプターの解析を行い、メモリーカードアダプタなしでのデータ移行手順ガイドを公開していました。
以下、Tortuga-Coveのgliitch氏が書いた投稿の翻訳になります。試しながら書いた訳ではないので分かり難いところがあるかもしれません。
ソニーのメモリーカードアダプタ 完全リバースエンジニアリング完了[MacOSXサポート]
これはPS2/PS1のセーブデータを標準の(または改造済の)PSVフォーマットに変換するためのガイドです。
このガイドによってソニーのメモリーカードアダプタが不要になります。ソニーのメモリーカードアダプタを利用することによりPS2/PS1のセーブデータをPS3用に変換することができましたが、逆に書き戻そうとするとデータが破損していました。このガイドの方法で変換を行うと、破損も回避できます。
チュートリアルは2つに分かれています。
1つはPS1セーブデータセーブデータ篇、もう一つはPS2セーブデータ篇です。
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パート1: PS1セーブデータ]
用意するもの
ハック済PS3
ハック済PS2(ハックによりセーブデータをUSBへコピーできるようになる)
PC – エミュレーターでPS1ゲームがプレイできる環境(セーブデータの入手やHomebrew起動を容易に可能にするため)
FTPクライアント(FTPZilla)とPS3のOpenFTPなどのFTPクライアント
Memcard Rex (メモリーカードエディタ)
利用したい自分のPS1セーブデータ
セーブデータのファイルフォーマットはMCでもMCRでも構いません。まずPS3を起動してFTPクライアントで/dev_hdd0/savedata/vmc/を表示してください。
そこにPS1とPS2に仮想メモリーカードがあります。VM1という拡張子のファイルをPCのデスクトップにコピーします。それがPS1のメモリーカードです。後で分からなくならないようにデスクトップにフォルダを作成してそこへ入れておいた方が良いでしょう。
拡張子を.VM1から.MCRへ変更します。
Memcard Rexを起動し”File” “Open”でPS3のVMCにしたいセーブデータを探します。見つけたらデータを開いて”Edit”から”Export Save”を選んでください。
デスクトップに新規にフォルダを作成し、そこにすべてのセーブデータを入れて行きます。フォルダはPSX Save Filesという名前にしたとしましょう。エクスポートしたセーブデータは”mcs”ファイルにしておき、PSX Save Filesフォルダに保存します。
今度は再びMemcard Rexでの作業です。PS3のVM1ファイルがあるフォルダを見てください。今は空だと思いますがそれで大丈夫です。
“Edit” > “Import”でデータをインポートします。インポートが終わったら保存します。Memcard Rexが保存するか聞いてくるのでYesをクリックします。
デスクトップのPSX Save Filesフォルダに保存されているセーブデータの拡張子をVM1に戻します。
最後にPCまたはPS3のFTPクライアントで/dev_hdd0/savedata /vmc にある既存のVM1ファイルと変換したファイルとを入れ替えてください。
ファイルは不可視属性でしたが表示されるようになります。PSNでダウンロードしたPS1ゲームを一旦読み込んで終了するとセーブデータが[PS1/PS2]セーブデータカテゴリのPS1/PS2セーブデータ管理に表示されるようになります。
*セーブデータをUSBへエクスポートするとPS3は署名を付加して.PSVファイルに変換します。それを復号する方法はないため需要はないと思います。
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[パート2: PS2セーブデータ]
用意するもの
mymc – PS2メモリーカードユーティリティ
利用したい自分のPS2セーブデータ
ハック済PS3
FileZilla
PS3 FTP Client
/dev_hdd0/savedata/vmc/Internal Memory Card.VM2のVM2ファイルをデスクトップにコピーします。
コピーしたファイルの拡張子を.VM2から.ps2へ変更し、mymcを起動してデスクトップに保存したメモリーカードファイルを開きます。
セーブデータ一覧からデスクトップにエクスポートし、必要に応じて編集したらもう一度カードに戻す作業をします。
代わりにPS2のセーブデータをネットから入手してエクスポートすることでカードへ書き戻すこともできます。
最後に.ps2の拡張子を.VM2にリネームし直します。終了したら最後にPS3へ戻します。
ゲームを一旦起動させた後に終了させることでセーブデータが表示されるようになります。
メモ
この方法はPS2のセーブデータをPS3へ移植する最新の方法です。今までは最初にSwap Magicが必要でしたが今回なくても済む方法にしました。セーブデータはリージョンが異なると動作しないので注意してください。
この方法はMac OSXにも対応しています。ただしWineBottler(WindowsアプリをMac OSXで起動させることができる)をインストールすることが必要になります。WineBottler自体ちょっとバグっぽいですが今回の作業には十分です。PS2 Save Converterとmymc、PSXG 160は動作しましたがMemcard Rexは残念ながら動きませんでした。
なるほど、PSPのアーカイブスのセーブデータ編集と似てますね。
PSPの方はメモステに保存される形式がVMPで、復号化はできるけど暗号化できないので、
アーカイブスを起動中にメモリ上に出てくるものを書き換える。みたいな方法です。
Sonyも簡単に編集できるようにしてくれればいいのに。それともセキュリティ対策なのかなぁ?