Sony Xperia Product Blogで、Android 4.0(ICS:Ice Cream Sandwich)へのアップグレードが予定されていたXperia PlayのICSアップグレードをキャンセルすると報告していました。
Android 2.3(Gingerbread)を搭載して発売されたXperiaシリーズ2011年モデルのグローバルモデルに関しては全てICSへのアップグレードが予定されていましたが、PlayStation携帯として注目を集めたXperia PlayだけはICSアップグレードをしない決定が下されました。
その理由については次のように述べられています。
- Xperia Playに関しては、ディベロッパーチームがパートナーの協力を得て社内テストを行ってきましたが、ICSでは特にゲームプレイでの安定性が保証できないとの結論に至りました。そのためXperia PlayではAndroid 4.0へのアップグレードは実施しません。
アンロックXperia Play向けに配布したICS beta ROMを評価した経験豊かなディベロッパーや上級ユーザーから構成されるコミュニティ、コンテンツプロバイダーからも同様の報告を得ています。
我々が優先すべきはXperiaスマートフォンで最良のユーザー体験を提供することです。ICSへのアップグレードを行うことは安定性に妥協することになり、Xperia Play向けに最適化され開発されたゲーム体験のクオリティを求める我々の方針に合致しなくなります。
つまり、Xperia PlayのICSアップグレードはPlayStation Certified認定端末として相応しくないのでやめましたということです。
AndroidはGoogleのモバイル端末向けOSであり、その仕様はGoogleが決めているため必ずしもソニーの見通しが甘かったと決めつけることはできませんが、いまだに後継機が存在しない一年半現役のXperia PlayをICSにアップグレードできることを期待して最近購入したユーザーにとっては残念なニュースです。
なお、この話はグローバルモデルのXperia Playの話であり、日本で販売されているNTT DocomoのSO-01DについてはそもそもICSにアップグレードするかどうかはドコモ次第であり、仮にグローバルモデルでICSがリリースされても日本仕様のXperia Play向けに出るかどうかは分からなかった訳ですが、これでSO-01DのICSアップグレードの可能性は0%になりました。