Gamesindustryで、Wedbush Morgan SecuritiesのアナリストMichael Pachter氏がPlayStation 3とXbox 360が値下げされる可能性を指摘していることを伝えていました。
北米では相変わらずXbox 360の方がPS3よりも売れているそうですが、Michael Pachter氏は任天堂のWii U発売を控えソニーはE3でPS3の値下げを発表するとの見通しを示しました。同じ理由でマイクロソフトのXbox 360もさすがに2005年発売モデルであり、ハードウェア販売台数が鈍化しているためE3でXbox 360の値下げ発表を検討する可能性を指摘しています。
ソニーもマイクロソフトも次世代機と言われるPS4(コードネーム “Orbis”)とXbox 720(コードネーム “Durango”)を今年のE3では発表しないとの見方が主流となっています。ライバルである任天堂は同じE3でWiiの次世代機Wii Uの詳細を大々的に発表しますので2013年末とも言われるソニーとマイクロソフトの次世代機発売まで販売を継続するための策としての本体価格値下げは当然考えられます。値下げ後のターゲット価格は20,000円以下というのが妥当だと個人的には考えていますが、実際Michael Pachter氏も200ドルというのをひとつの指標にしています。
「Xbox 360の主力モデルが200ドルを下回らないとマイクロソフトは次世代機を発表しないでしょう。」
ゲーム機は売り上げが落ちてきたらカンフル剤として値下げを行うことで再び売り上げを伸ばすという歴史を繰り返しています。Xbox 360の場合主力モデルが200ドルを下回った時点でモデルチェンジ次期をちょうど迎えるだろうとの計算がMichael Pachter氏にはあるようです。(廉価版と言えるXbox 360の4GBモデルでしたら既に200ドル以下です)
同じことがPS3にも当てはまります。Wii Uが発売されれば(Wii Uは発売1ヶ月後に失速する可能性が高そうですが…)相対的にPS3の販売は落ちますのでそれをカバーしPS4発売まで持ちこたえるために値下げをするのは戦略としてはあり得ますし、200ドル以下(日本円の場合イメージ的には20,000円以下あたり)ならば販売も再び上昇するでしょう。そこまで行くと次はモデルチェンジして欲しいと言うのがユーザー共通の認識ではないでしょうか。Michael Pachter氏の言う200ドルの線引きの意味はそこにあるのだと思います。