PlayStation Vitaは”PSP2″ではなかった John Koller氏語る

PSPKingで、SCEAのマーケティングディレクターJohn Koller氏がPS VitaはPSP2として開発された訳ではなかったと明かしたことを伝えていました。

httpv://www.youtube.com/watch?v=YKpe2Ax8N2g

このブログでもPSPの後継機を長くPSP2と表現してきました。これはソニーが自社の据え置きゲーム機PlayStationをPlayStation2、PlayStation3とモデルチェンジしてきたことに基づく命名規則に則ったもので、その規則から推測されるPlayStation Portable(PSP)の後継機の名称がPlayStation Portable2(PSP2)となるためです。

John Koller氏の発言は、SCEの開発陣がPSPの後継機を開発しようという意識でPS Vitaを設計したのではなくユーザーに色んな可能性を提供しようという意識で開発した結果がPS Vitaだったということのようです。

ただし、これは後継機を開発する際のコンセプトとしてはごく普通の話で、まずPSPありきではどうしてもPSPで培った蓄積をベースにするためブレイクスルーは生まれにくく、例えば背面タッチセンサーといったPSPにはなかった、更にはライバルも持っていなかった技術は生まれなかったかもしれません。

ユーザーからするとPSPのタイトルがプレイできるという時点で明らかにPS VitaはPSPの後継機であり(UMD非対応のため完全、とは言い切れません)、メモリースティックが使えなかったりバッテリー交換ができなかったりとPSPシーンの今までの実績をことごとく無効化(=ユーザーの利便性を無視)していることからもPSPを意識していることは疑いようのない事実です。

とはいうものの、PS Vitaは予約受付の段階ではほぼ完売に近いほどユーザーに受け入れられているのは事実で、これはひとえにSCEのスタンスがユーザーに受け入れられたことを物語っています。

ただし、初期販売は既存のPSPユーザーの買い替え需要に支えられているためユーザー数の多いPSPには当然の結果である可能性もあります。いかに新規ユーザーを惹きつけることができるのか、それがPS Vitaに課せられた課題です。

PS Vitaは日本で2011年12月17日に、北米と欧州で2012年2月22日に発売されます。

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