2010年04月25日一覧

UserModeのHalf Byte LoaderでPSPのflashアクセスに成功

ブログのコメント欄にて下記の情報をお寄せ頂きました。(qwertyuさん blodkさん情報ありがとね)


記事とは関係ない話ですみません
PSPgo6.10、HBLr24、HBL1.2のセーブデータでPSPFiler 6.0 Kernel3が驚くことに起動してしまいました。
flash0とflash1、RAMにもアクセスできました。
あまりにびっくりしたので何かに使えないかと思ってコメしました。(2010.04.24 17:32:30)


パタポン2のセーブデータを使ったexploitはユーザーモードでしか動作しません。カーネルモードであればカーネルアクセスが必要なHomebrewは動作します。

ですから一般的にはファイラーは起動しないと思ってました。

SED(セーブデータ暗号化/復号化ツール)やらDumpSP(UMD吸い出し)などのツールを起動すると
flash0:/kd/XXXXXX.prx
モジュールのロードに失敗しました

となります。

カーネルにアクセスが必要なHomebrewは起動できないのです。

しかし、どうやらファイラーは条件によってはそうとも言えないようです。
既にGameGazフォーラムでもyyoosskさんが検証をしてくれて動画も公開されています。

確かにPSP goのOFW6.10でファイラーは起動し、flashにアクセスできるようです。

ただし、yyoosskさんのコメントの通り完全にアクセスできるわけではありません。


アクセスできるとはいえkdとvsh/moduleとdataの中身は表示されませんでした。


まもすけが試そうにもPSP goは6.20だし、6.20ではHalf Byte Loaderが落ちます。
やむなくPSP-2000(非対策基板)の今まで一度も改造していない完全オリジナルOFW6.20をDDCv8を使って一度5.00にダウングレード→6.10にして試しました。

PSP-2000_OFW6.10

6.10にしても一番安定しているはずのHalf Byte Loaderの最新バージョンではHBLメニューが出る前にフリーズして落ちます。

Half Byte Loader r24にしたところ、HBLメニューまでは起動しました。

ファイラーですが、最新版の6.6では起動しません。
あれこれ試す時間もないので、頂いた情報の通りPSPFiler 6.0 Kernel3をおとなしく入れて試してみました。

Filer_with_HBL

見事に起動です。flash0:とflash1:にアクセスできました。

調べたところ、ディレクトリこそ表示されるものの、中身の表示がされないものがいくつかありました。
flash0:
 |-VSH/module/
 |-kd/
 |-data/

flash1:
 |-gps/
 |-net/http/
 |-vsh/theme

まずファイラーが起動したこと自体が問題ですが、ファイラー起動に必要なモジュールが偶然すべて読み込めた以外考えられません。
カーネルモードでもないのにflashにアクセスできたことも驚きですが、上記のように一部のファイルにアクセスできていません。表示する権限がないのでしょうか。

Half Byte Loaderのバージョンによって挙動が異なりますし、ファイラーのバージョンによっても起動する/しないと差があるようです。

全てのパターンで当たってみると何かが分かるかもしれませんし、進展には距離があるかもしれません。

こういうときの情報交換のためにGameGazフォーラムを作りました。
フォーラムも、どちらかというとadminとしてフォーラムを引っ張るより、所詮一人でできることは限られているので是非たくさんの方に参加してみんなにリードしてもらいたいと思っています。
(ですから誰かフォーラムでトピック立てて欲しいとコメントしました)

flashアクセスできないと思っていたユーザーモードexploitで思いもかけない副産物が舞い込んできた状態ですが、理論的には進展はありえないはずとはいえ、こういう展開を楽しむだけでも価値はあると思いますよ。

現在この話題は
GameGazフォーラムのPatapon2 exploit全般
にあります。



ゲーム最新情報 2010年4月25日のニュース

●PushSquareが、PS3のファームウェア3.30で準備された3D対応機能に関連した残念な話として当初3D対応が予定されているWipeout HDオリジナルが1080pだが3D対応にすると720pとスペックダウンしていると伝えていました。MotorStorm:Pacific Riftなどがオリジナルの状態が720pでPS3のアップスケーリング機能でHD出力しているようで、それと同じだとしています。ただし最初から3Dとして開発されていたわけではないのでそれが大きな問題になるわけではなく、更に720pだからといって見た目そんなに気にならないそうです。

●Connected Consolesで、SCEワールドワイド・スタジオ社長 吉田修平氏が以前ソニーが取り組んだEyeToyと同じくマイクロソフトのProject Natalは2歳から80歳まで手軽にゲームが楽しめるところが素晴らしいがコントローラーなしでのゲーム作りには限界があるためお手並み拝見だと語ったことを伝えていました。またPlayStation Moveは任天堂のWiiモーションプラスと比べると正確性や3次元空間での認識性に秀でているとしています。

●あるHackMiiのブログを読んでいる読者がWiiのドライブ不調で修理に出す前にAnyTitle DeleterやHackMii Installerのアンインストール機能を使うなどして全ての痕跡を消去した上で任天堂へ修理に出したところ、「不正なソフトウェアがインストールされていた」という理由で保障対象外となり修理に200ドル(ほぼ新品と同価格)の提示を受けたそうです。そこで修理せず返送してもらいTeam Twiizersへ送って調べてもらったようです。その結果がHackMiiで公開されていましたが修理前の段階で起動させるチェックディスクなるものが存在し、ディスクでチェックをかけログをSDカードに書き出して改造の痕跡を判断していると伝えていました。
知らずに中古で買ったものが不調で修理したら
「改造痕がありますので修理は定価と同等価格でご提供します」
困る人いると思いますけど。

●Xbox-sceneで、MODFREAKz氏がXbox 360のflashダンプファイルを暗号化したり復号化したりなどができるユーティリティ360 Flash Dump Tool v0.93をリリースしたことを伝えていました。Multiple Keys sectionでのCPU-Key検出/訂正機能の修正、KeyVaultをファイルに保存する機能を追加、Keyの中からregistry fileをエクスポートする既往を追加、Console Revocation Listを簡単に読める’dynamic_list.txt’というテキストフォーマットに変更などが行われたようです。

●Google Codeで、dj_skual氏とGiantpune氏がWaninkoko氏のSaveGame Manager 1.5をベースにUsbLoader GxにデザインをマッチさせたWiiのセーブデータ用ユーティリティSaveGame Manager GX r60をリリースしていました。SaveManagePromptに大きな変更を加えるなどしたようです。

●Wagic, Magic the Gathering, and PSP homebrewsで、wololo氏がHalf Byte Loaderについて今日リリースしたRevision 50は自分としては安定していると思うと伝えていました。また、Half Byte Loaderを使うとCFWなどより使えるメモリが少ないためT.O.M.E.というRPG(グラフィックこそ少ないが内容はそんじょそこらの市販ゲーム以上のようです)などではよく落ちるそうです。そこでHalf Byte Loaderでも動作するようにするパッチも紹介しています。

お試しで今日1日つぶやいたことをまとめてみます。
Today’s まもすけ on

パタポン2 hbl r52 PSP goのカーネルメモリまわりの関連を修正 新セーブデータでリンクアドレス変更ってデータどこ?http://code.google.com/p/valentine-hbl/source/detail?r=52

パタポン2 hbl r51 5.03検出機能追加 Flyer氏のmemdump提供の成果らしいけど5.03にhbl必要?http://code.google.com/p/valentine-hbl/source/detail?r=51

パタポン2 hbl PSP-2000 6.10で確かにファイラー起動確認 go含め6.20ではhblメニュー前に落ちる。でもkdとか肝心のところにはアクセス不可