PS Vita 3.12にカーネルexploitが存在 CEF 6.60 TN-V起動

wololo.netで、katsu氏が3.12のPS VitaでCEF 6.60 TN-V8を起動させている動画を公開していたことを伝えていました。動画はYouTubeにあったようですが、残念ながら現時点では非公開となっているため内容は確認できません。

Total_Noob氏が開発したCEF 6.60 TN-Vは、PS VitaのePSP(PSPエミュレータ)でPSPをXMB含めて再現するもので、最新バージョンはTN-V8です。しかし、Total_Noob氏はPSP/Vitaハッキングシーンから引退したことになっているのでTN-V8が最終バージョンです。

その一方で、TN-VをPS Vitaで起動できるのはファームウェアが3.01までのPS Vitaに限られています。これはPS VitaのePSPに存在していた脆弱性(exploit)が3.01の次のファームウェアであるシステムソフトウェア バージョン3.10で対策されたためです。

したがって、3.12でTN-Vが起動しているとすれば、Total_Noob氏がTN-V起動に利用していたexploitとは別の未公開カーネルexploitを使っていることになります。

その、未公開カーネルexploitを利用して3.12のPS VitaでTN-Vを起動させた動画を公開したのは、PS Vitaのハードウェア系改造で一躍有名になったKatsu氏です。現時点でKatsu氏は「実績のあるハッカー」扱いになっているのでFakeということはないと思われます。

ポイントは2点。
カーネルexploitはKatsu氏が発見したものなのか、最終的にそれはリリースされるのか。

wololo氏によると、Katsu氏のカーネルexploitは個人的に持っているだけで、しかも発見者は彼自身ではない上に、リリースする予定も今はないとか。

また、Acid_Snake氏によるとそのカーネルexploitはAcid_Snake氏のチームが所有している6つのカーネルexploit(エイプリルフールネタの時に確かに6つあると言っていましたが、6つあること自体ネタではなく事実だったようです)のうちのいずれかがリークさ、Katsu氏に渡っている可能性があるようです。

現時点での話を総合的に考えると、3.12向けとして(あるいは近日中にリリースされる3.15含め)カーネルexploitが公開される可能性はどうやら低そうです。

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