Homebrew Channelのベータ9の次は10ではなく正式版v1.0でした。
hackmiiでThe Homebrew Channel v1.0がリリースされていました。正式版です。【記事】

以前ベータ10をまもなく出すと言っていましたが、まもなくはどうも1ヶ月だったようです。【記事】

長いのでちょっとつまんで意訳しまくります。多少のニュアンスの違いはご勘弁を。

The Homebrew Channel: Now With Less Beta!
Homebrew Channel:ベータのない正式版が今ここに

Ladies and gentlemen, I present to you The Homebrew Channel, version 1.0.
皆さん、Homebrew Channelの登場です。バージョン1.0になります。

Okay, so its really just another name for beta10. Getting into double-digit betas sounds kind of lame, and we dont want to sound too much like google, so were calling it 1.0. After all, many bugfixes have come and this thing is pretty stable and feature-complete by now.
OK。ベータ10から名前が変わりました。二桁はイマイチだしグーグル的にもちょっと。で、バージョン1.0です。バグ取り済みで安定版、機能も完璧です。

Want it? Here it is.
欲しいでしょ？ここからどうぞ。

As I promised, weve listened to your requests for beta10. I didnt promise wed actually do anything about them, but at least weve taken care of some of them. Most easy additions have been added, and several bugs have been fixed. Although this release may not have USB support or themeing (boo!), things like Classic Controller and multiple-wiimote support should make your HBC experience just a bit nicer. Or at least I hope so, because I dont think were going to be ready for another release for a while, and theres other stuff to do (25C3, anyone?).
約束通り、ベータ10で言われていたことは盛り込みました。約束したこと以外も最終的にはある程度反映させました。簡単にできるものは入れたし、バグも取りました。ちなみにUSBとテーマ関係は間に合いませんでしたがクラシックコントローラーと複数Wiiリモコン利用は対応済みです。しばらくニューバージョン出せないし、他にやることあるし。(25C3とか、誰かやらない？ )

The Almighty Changelog:
変更点

meta.xml now handles all ISO-8859-1 characters properly (you can use either UTF-8 or ISO-8859-1 encoding, but UTF-8 is restricted to the ISO subset)
meta.xmlがISO-8859-1に対応。(エディターでUTF-8かISO-8859-1エンコードが使えますがUTF-8は制限付き)

Wiimote power button support (shutdown)
Wiiリモコンの電源ボタン有効化(切るときだけ)

Wiimote rumble honors system setting
システム設定でWiiリモコンの振動機能OK。

Fixed some crash bugs
クラッシュするバグ修正

Fix meta.xml UNIX style newline regression
meta.xml修正。UNIXみたいに

All wiimotes work now, not just the first one (only one can point at a time though)
Wiiリモコン4つ動くけど、カーソル出るのは最初に繋いだ1台だけ

Classic Controller support
クラシックコントローラー使用可能

Nunchuk support (scroll only, using the stick)
ヌンチャク使用可(ただしスティック使ってスクロールのみ)

Guitar Hero 3 guitar support
ギターヒーロー3のギター対応

Left and right change pages too
左右ページ送り対応

Hit 1 on Wiimote to retry the network connection (like clicking on the network icon or Z on the GC pad)
Wiiリモコンの1ボタンでネットワークに再接続(ネットワークアイコンクリックやゲームキューブコントローラーのZボタンも同じ)

Added information to the installer
インストーラーの情報表示追加

Fixed some networking issues with networking disabled (and possibly other bugs)
ネットワークに繋がない設定時のバグ修正(他のバグも一緒に)

Pushed in some text to avoid overscan crop
文字が画面からはみ出していたのを修正

Widened video width to match system menu (black bars fix)
横長映像の幅をシステムメニューに適合(黒み部分を修正)

B returns from app screen (unless scrolling with B-hold)
Bボタンでアプリ画面へ戻る(B押し続けでスクロールしてない場合)

Try to initialize network earlier (slight speedup)
ネットワークを早めに初期化(ちょっと速度改善)

Retry network initialization a few times
ネットワーク初期化を数回リトライ

Fix a networking issue (libogc problem)
ネットワークの問題を修正(libOGCの問題)

Reload stub now identifies itself (magic number, for future use)
スタブプログラムのリロード(将来用)

Support broken HTTP proxies in update check
更新確認用でHTTPプロキシサポート

Show IOS revision in main menu
IOSのバージョンをメインメニューに表示

() -> * (Hint: old-school Wiimote support needed what? Try it both ways.)
() -> * (ヒント:昔Wiiリモコンのサポートに必要なものは何だった？二通りやってみてね)

Enjoy!
どうぞ！

ということで完成版です。
今後ファームウェア更新で何か不具合が出ない限りこのままなのでしょうか。
いずれにせよ、HBCはテスト版から脱却し実用段階に入りました。
Homebrewユーザーにとっては嬉しいニュースです。

ところで
() -> *
は何のことなんでしょ？丸に矢印、アスタリスク？

nes-hacksが、Homebrew Disc Loader v0.3のリリースが伝えていました。【記事】

Homebrew Disc Loaderは、前バージョン(初お目見えバージョン)はHomebrew Disc Channelという名称でしたが、今回から改名したようです。
このブログで紹介するのは初めてですが、DVDでHomebrewわざわざ焼くなんてしないよ、SDカードでいいじゃん、と大いなる勘違いをして華麗にスルーしていました。

よく考えたら WiiのSDスロットはSDHC非対応最大容量2GBでDVDは4.7GBです。DVDの方が容量倍以上です。
そんなに沢山いらないだろとは思いますが、スペック重視の方にはグッときそうです。
機能としては

The Homebrew Disc loader allows you to run Homebrew from your DVDs, instead of from your SD Card.
Homebrew Disc loaderはSDカードのかわりにDVDからHomebrewを起動させます。
ということです。

前バージョンリリース時に動作条件や使い方を記載していますので掲載しておきます。【記事】

Requirements
必要条件

Some way to run homebrew
Homebrewを起動できる環境(Homebrew Channelなど)

DVDx
DVDxはノーマルのWiiではDVDディスクが読めないために必要です。

Usage
使い方

Rename programs to boot.dol and put them in separate (sub)directories on the DVD.
Burn as ISO9660 DVD.
Put disc in console and start program.
Follow on-screen instructions.
Homebrewのプログラムをboot.dolとリネームし、DVDのディレクトリ(またはサブディレクトリ)に入れます。ファイル名が同じものは同一ディレクトリに置けませんから複数ファイルがある場合はフォルダ分けします。サブディレクトリのファイルも認識されるそうです。
ISO9660フォーマットでDVDに焼きます。
ディスクをWiiに挿入し、プログラムを起動します。
後は画面に表示される指示に従ってください。

前バージョンが初リリースですので、変更点だけ引用記載します。

Homebrew Disc Loader v0.3

Add meta.xml (HBC-format) to the directories for friendly program names and descriptions.
meta.xml (HBCフォーマット)をディレクトリに追加することで分かりやすいプログラム名称表示にできる機能を追加しました。

0.3:

Added support for meta.xml (name and long_description)
meta.xmlをサポートしました。(名称と長めの説明文が記載できます)

Added support for DISCINFO-file
DISCINFO-fileをサポートしました。

Added eject- and retry-functions
イジェクトとリトライ機能を追加しました。

Fixed issue with scrolling through a long list
長いリストをスクロールする際の問題を修正しました。

Fixed issue where program crashed randomly due to a bug in memory allocation
メモリ配分のバグで不定期にプログラムがクラッシュする問題を修正しました。

Changed name to Homebrew Disc Loader
名称をHomebrew Disc Loaderに変更しました。

For more information on setup, configuration, and usage, follow the Source link.
セットアップや内容、使い方の詳しいことは下記のSourceリンク先をご覧ください、

Source

Download

Tehskeenで、Wiiに新たなドライブ基盤が見つかったことを報じていました。
CG2-D3基盤と呼ばれるもので、ドライブコントローラーチップが無くなっているためどうもmodchip対策のようです。【記事】

New Wii DVD-ROM Board nix’s Modchips
Wiiの新型DVD-ROMドライブ基板、Modchipを完全拒否

A new Wii DVD-ROM board has been uncovered down under which lacks the DVD-ROM controller IC that is used by mod chips to get backups and homebrew working.
Wiiの新型DVD-ROMには、WiiのバックアップDVDやHomeBrewを動作させるためのmodchipに利用されていたDVD-ROMコントローラICを取り払われてしまっています。

Quote:
What they have done is combine the old D1A and drive controller chip in to one which is now called the GC2-D3, as you can see from the photo there is a big blank space on the PCB where the controller chip used to be.
以前のD1A基板にドライブコントローラーチップを組み込んで、GC2-D3基板と呼ばれる新しい基板にしました。写真のように、かつてコントローラーチップがあったプリント基板上に大きな空間ができています。

このニュースの情報源であるWiiNEWZに掲載されていたD3ドライブ基板の写真です。クリックで拡大します。

写真がピンボケではっきり見えませんが、いままでのドライブコントローラチップは、写真でいうと向って右側の真ん中あたりにありました。CG2-D2BだとかCG2-D2Cだとかの文字がそのチップ上にプリントしてありました。確かにそのチップがないどころか完全に空きスペースになってしまっています。

WiiNEWZの元記事を読んでみると、面白いことがわかりました。【記事】

■D3ドライブ搭載WiiにD2Bドライブをつないだら動いたため、接続部分は変更していないらしい。つまりD3のWiiに交換用ドライブを買ってきてつなげればよいことになる。

■このD3ドライブ基板はオーストラリアで販売されたWiiにだけしか見つかっておらず、製品シリアルはLAH1098xxxxx。ただ、現在LAH11xxxxxxまでのシリアルのWiiが販売されていて、いずれももドライブ基板はD2Eであることが分かっている。大量に出回っていないだけで1部早期出荷された？

情報がガセでない限り、同じ基板がおそらく日本のWiiにも搭載されるでしょう。
トワプリハックはファームウェア更新で潰せてもModchip対策はファームでの対応はできず、互換性をとるために本格的な対策は着手不能でドライブ基板を対策品に交換してお茶を濁しているといったところでしょうか。

日本でのD3ドライブ基板登場がいつになるのか、D3ドライブ自体をハッキングするところが出てくるのか、今後の展開が非常に楽しみです。
ちなみに普通の方には何が楽しみなのか理解不能かもしれません(笑)