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PSPの最新FW6.20登場へ〜今度は何の対策ですか?Pursuit Force Extreme Justiceクラッシュもいつの間にやら対策してて…

プレイステーション公式サイトのニュースリリースでPSP向けコミックコンテンツ配信サービスが2009年11月19日(木)に開始されることが発表されましたが、その対応としてPSPシステムソフトウェアバージョン6.20のアップデートがリリースされることが明らかになりました。本日2009年11月19日(木)、6.20リリースです。【情報源:プレイステーションオフィシャルサイト


PSP「プレイステーション・ポータブル」向けコミックコンテンツ配信
PlayStation Storeにて2009年12月10日(木) 開始

中心価格帯 1巻あたり420円(税込)、1話あたり50〜150円(税込)前後でセル方式にて提供

ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(SCEJ)は、PlayStation Network上で展開されるサービスPlayStation StoreにてPSP「プレイステーション・ポータブル」向けコミックコンテンツ配信を2009年12月10日(木)より開始いたします。

2009年11月19日(木)に実施されるPSPシステムソフトウェアバージョン6.20のアップデートでXMB(クロスメディアバー)に新たに追加される「エクストラ」列内の「コミックリーダー」アイコンからアプリケーションをダウンロードしていたくことで、12月10日(木)にPlayStationStoreに追加される「コミック」カテゴリからコンテンツをご購入いただけます。


ということで、めでたく本日最新ファームウェアが6.20になります。コミックコンテンツ配信用の機能追加が主な変更点でしょうが本当にそれだけでしょうか。

今日、何気なくOFW6.10のPSPでPursuit Force: Extreme Justice(海外北米版)をプレイしてみました。
こんなカーチェイス系ゲームです。

どんなゲームかは過去にレビューを書いていますのでご参照ください。
Pursuit Force- Extreme Justice(US) ヤケクソレビュー

覚えている方もいると思いますが、このゲームにはセーブデータのクラッシュバグが見つかっています。
Pursuit Force- Extreme JusticeでもPSPのexploitが見つかるか?

当時loppi1994氏がEU版でセーブデータを読み込ませることによりクラッシュすることをYouTubeで公表しました。彼はセーブデータも公開したため話が進むかと思いきや全く進展がありませんでした。まもすけはUS版で試しました。

YouTube: PSP Exploit??? Pursuit Force Extreme Justice USversion

US版対応のセーブデータはこちらです。
SAVEDATA is :http://www.megaupload.com/?d=Q6ZALVUT

一時は話題になった気がしましたがそれでも進展がなく、ChickHENからCFW 5.50GENという流れの中でいつの間にやら自分の中でも忘却の彼方へ葬り去られていました。

というのが今までの流れですが、今日Pursuit Force: Extreme Justiceを引っ張りだしてきたのは単なる偶然にすぎません。なんとなく、です。
もちろんセーブデータをMy改造版で読み込ませたりなんか久しぶりにしてみました。

ところが…

セーブデータが破損していて読み込めません。

ひょっとしてデータのコピーに失敗したのかと思いましたが何度コピーし直しても結果が同じなのです。

すると残る可能性は…?

まさかソニーの対策?

嫌な予感がしたので公式ファームウェア搭載PSPで確認してみたところ、OFW5.03までであれば問題ないがOFW5.50にすると破損データ扱いになることが分かりました。
公式発表では5.50はインフォメーションボード追加などが変更点でハッキング対策系の項目は見当たりません。

しかし実際には単なるクラッシュバグかもしれないPursuit Force: Extreme Justiceのセーブデータまでソニーは裏で対策していたことが明らかになったわけです。

いつから対策されていたのかが分かりません。5.50で破損データになりましたが、試してみたところ同じデータで5.03だと起動することは確認しました。その動画です。

YouTube: Hey SONY, did you mean this was exploitable? PSP-Pursuit Force: Extreme Justice Crash.

5.50アップデートでソニーが対策を取ってきたことは明白です。情報が出回っているクラッシュに対しても念のため対策をしたということなのか、あるいは調査の結果Pursuit Force: Extreme Justiceでexploitになりうる脆弱性の発見がソニー内で明らかになり対策したのかのどちらかでしょう。

こんなほとんど噂にしかならなかったPursuit Force: Extreme Justiceのクラッシュにまでご丁寧に穴を塞いでいるとは思いもよりませんでした。
loppi1994氏とまもすけがデーブデータを公開したことが対策されてしまった原因の一つになっているのは疑う余地もありません。
どうしてこんな物にまでソニーは対策したのでしょう。それだけが全く分かりません。これ、スパルタァァァ方式と同じことをしただけで、誰もexploitになるかどうか知らないのですよ。

今日リリースされるOFW6.20では、何が対策されているのか全く分かりません。ソニーの情報網の恐ろしさを実感するようなこと: 例えばFreePlay氏とDavee氏が”対策された!”と慌ててexploitやらHENやらを発表するハメになる、なんていうこともあながちあり得ないことではない気がしてきました。少し恐ろしい執念のようなものを感じます。



Team TyphoonがPSP goのカーネルモードexploitを発見か?〜やはり存在した脆弱性

YouTubeで、ChickHENを開発したDavee氏らのTeam TyphoonがPSP goのファームウェア6.10をハックした動画を公開していました。【情報源:YouTube


PSPgo 6.10 CFW/HEN Proof of Concept
PSP go 6.10でCFW/HEN 実証動画

Disclaimer from Team Typhoon:
Team Typhoonより:

This video is for bragging rights ONLY (since it’s very cool nowadays) and shows our Proof of Concept 6.10 Custom Firmware running on the PSPgo. This will never be released to the general public or anyone else at all whether you are a dev or not, this is Team Typhoon internal material, we have no reason whatsoever to waste a perfectly good exploit. So don’t ask for release dates. We don’t care about your complaining, whining and everything remotely related and it’s your own damn fault since you brought this on yourselves. Better version of the video showcasing more homebrew coming next week. Thanks go to Sony for this awesome piece of new hardware, finally a decent hardware revision. Also thanks to all historied PSP Homebrew developers for paving the way for us to be able to do this.
まずこのビデオの内容は単なる自慢です(今この話題はアツいでしよ?)。PSP goの6.10でカスタムファームウェアが起動することを証明しています。公開するつもりはありません。開発者向けでもリリースしませんし、一般ユーザー向けでも同じくしません。単なるTeam Typhoonの内使い用です。こんな完璧なexploitをみすみす無駄にする気は毛頭ありません。だからいつリリースするの?などと質問しないでください。それに関係あるないにかかわらず文句言われても相手にしません。腹が立とうが何だろうがそれは知ったこっちゃありません。よりHomebrewを起動できるバージョンを来週ビデオで公開します。新しいハードウェアを出してくれたソニーに感謝しつつ、これでより素敵なハードになったことをうれしく思います。そしてPSPでのHomebrewの礎を築いてきてくれた開発者の皆さんのおかげでここにたどり着けたことに感謝します。


exploitといえば先日みんなでexploitを探そうと呼び掛けを行ったwololo氏は何か記事を書いたのではないかとブログを覗いてみたら案の定書いていました。【情報源:Wagic, Magic the Gathering, and PSP homebrews


Firmware 6.10 Hacked with Kernel access! PSP Go POC Video By Team Typhoon
ファームウェア6.10のハックでカーネルアクセスが実現!Team Typhoonがそれを証明するビデオを公開

Team Typhoon, the guys who did the ChickHEN (your remember Davee, right ?), just posted a video showing a PSPGo running homebrews as well as a recovery menu and some features that can only be accessed through Kernel Mode.
Team TyphoonはChickHENを作ったチームです(Daveeさんですよ。覚えてますよね?)。彼らがPSP goでHomebrewが起動する様子とリカバリーメニューなどのカーネルモードでしかできないはずの機能を実現したことを証明するビデオを投稿しました。

It seems they found a user Exploit AND a kernel exploit on the 6.10 Firmware.
彼らはどうやらファームウェア6.10で動作するユーザーモードとカーネルモードのexploitを発見したようです。

Bad news is, they dont plan to release the exploit, for some reasons unknown yet (probably related to some other groups using their work for ISO Loading despite their strong requests not to do it).
悪い情報もひとつ。彼らはこのexploitを公開するつもりはないようです。理由は分かりません。(おそらく他の開発チームがISOローダーを、チームの使わないでほしいという強い意向を無視して用意したからでしょう)


カーネルモードのexploitを発見したのは事実なのでしょうか。非公開なのはTeam Typhoonのコメントから察するにダウンロード購入した何かのゲームを使ったexploitなので公開するとすぐさまソニーに対策されてしまうから、だと推測できます。

しかしwololo氏の予想は全く異なるようです。Davee氏は違法コピーの温床となるISO起動がお嫌いなはずなのでISOローダーを出されたくないという、他人の開発意欲を制限するだけの性格悪すぎのガキンチョです。

真相は全く分かりませんが、動画が本物ならばソニーご自慢のセキュリティ万全PSP goにもやはり穴はあったことが明らかになったことになります。ChickHENのようにゲームが必要ないexploitが発見されればPSP goでもHomebrewが期待できることになりそうです。



PSP goのeLoader(EBOOT:Homebrewを読み込むローダー)は開発頓挫か〜FreePlay氏にgo版ファームウェアの壁

PSP goのeLoaderリリースを予告(ゲーム最新情報 2009年11月8日のニュース参照)したFreePlay氏がYouTubeの最近のアクティビティでPSP goのeLoaderは想像以上に困難を極めていると現状を説明していました。【情報源:YouTube

FreePlay氏のコメントです。


An eloader for the Go is proving to be more difficult than I’d imagined. I could likely make one for FW 5.03 or FW 5.50, but until someone cracks the Go’s firmware update, it may be a lost cause. I have no way of making my NID resolver work when there are dozens of new functions on the Go that have completely unknown NIDs.
PSP goのeLoaderは思っていた以上に難しいようです。ファームウェア5.03や5.50でなら問題ないのですが、PSP go専用ののファームウェアを誰かがクラックしてくれないことには何ともなりません。全く未知のNIDが存在する新機能満載のPSP goでは動作するNID resolverを作る手だてがありません。


ファームウェア解析を他人に委ねる発言が見受けられることからFreePlay氏自身ではPSP goのファームウェアアップデート(6.10か?)は解析できなかったようです。
eLoader開発を公言してから一週間は経過していますから、当時は「行ける」と判断したのは間違いないと思いますが、ソニーがハッキング対策に満を持してリリースしたPSP goの壁を越えられないのが現状のようです。

すでにChickHENが動作するFW5.03や、exploitこそリリースされてはいないもののChickHEN対策が施されていないらしい5.50で今更動作させても意味がありません。ましてや初期ファームは5.70のPSP goですから現状でのリリースは全くの無意味です。つまり今更PSP-3000の5.50で動作するeLoaderを代わりに公開してもgoハックの可能性を消すだけですので必要ありません。

PixelJunk Monsters_Playing
ゲームをダウンロードするには最新FWが必要

PSP goを今購入するとBEST版ゲームを一つもらえるキャンペーンがありますからPSP goを購入したらほぼ間違いなく皆さん最新ファームウェアにアップデートしてしまっていることでしょう。これは海外でも同様だと思います。そのため当然FreePlay氏もターゲットファームウェアはgoの最新FWである6.10でしょう。逆にいうと最新ファームウェアに対応したハッキングでないとHomebrewをPSP goで楽しみたいユーザーのニーズを満たせません。

PSP goはPSPでは初めてファームウェアアップデートが専用データになっていますからやはり今まで通用してきた手法の延長技術では厳しいのかもしれません。新たな展開が待たれるところです。