弱小ブロガーがニンテンドーの決算説明会にメディアとして出席することなどないわけですが、任天堂は毎回嬉しいことにそういった発表時の資料をウェブサイトで発信し続けてくれています。そこで2015年3月期 決算説明会の質疑応答資料の中で述べられていることが分かった「次世代ゲーム専用機NX」についてまとめてみました。
任天堂がDeNAとの資本・業務提携を発表した際に同時に突然発表されたコードネーム”NX”と呼ぶ新コンセプトのゲーム専用機ですが、来年2016年に発表すること以外は当時明らかにされていませんでした。
そもそも社内で極秘に勧められていたはずの次世代機開発の情報を公表したのは、DeNAとの資本提携によりスマートフォンへシフトしてもゲーム専用機事業は縮小しませんよという意思表示のためであり、それ以上の意味はなかったようです。
が、このブログ的にはスマホゲームよりもそのNXが気になるのです。
岩田社長も「あえて早いタイミングで(NXの)存在を公表しました。」としていますので、具体的な内容を発表する程開発が進んでいない段階での公表だったようです。現時点でもまだ方向性を煮詰めている段階ではないでしょうか。
発売時期や内容については2016年中に公表されることになっています。岩田社長自ら今年のE3でNXの話はしないと明言していますので今は本当に任天堂が次世代機を開発しているという事実以外何も分かりません。それが携帯型なのか据え置き型なのかについてもです。
NXは「新しいコンセプト」であるため「ニンテンドー3DSまたはWii Uを「単純に置き換える」という考え方はしていません。」という位置付けです。つまり3DSやWii Uの後継機では(現時点では)ないということです。ただ3DSまたはWii Uが製品として終息してNXに一本化される可能性は大いにあると思います。
また、3DSではリージョン制限を解除するregionFOURがブレイク中ですが、その後海外の一般サイトでも伝えられることとなりリージョン制限解除には大きな話題性があることが認識できました。リージョン制限の解除についてはその要望が大きいことは任天堂自身も把握しています。
「現行のゲーム機で途中からリージョンロックを外すというのはさまざまな課題があるので現実味がない」として現行機の公式リージョン制限解除は否定するもののNXについては岩田社長自身が「(リージョン制限解除を)前向きに考えたい」としていることから、NXはリージョンフリーとして発売される可能性が高いでしょう。
NXについてのこれ以上の新たな情報は、私の予想が正しいのであればまだ製品としての方向性が定まっていないのでここ暫くは出てこないでしょう。今年のE3の発表どころか言及すらされませんが、来年のE3は公表すると約束した年である2016年ですので、是非NXの内容を教えてくださいね。任天堂さん。
個人的に気になる点は3点
まず、3DSのあのクソみたいなAPIから改善されるか。
http://3dbrew.org/wiki/Services_API
あとは、据え置き機なのかそうでないのか。
そしてハックするうえで一番気になるのは、アーキテクチャはPowerPCなのか、ARMなのか、はたまたサードパーティー離れを気にしてx86にでもするのかとういことです。
# 個人的にCISCなx86は嫌だ。それと、ARMはセキュリティの設計がしっかりしているからPowerPCのほうがハックしやすいかもしれない。据え置き機ならPowerPCを積んでWii U/Wii/GCと互換性を保ちながら、3DS/DS/GBAはソフトウェアエミュレーションでサポートか。