PS Vitaのリージョンロック解除ハック

Hackinformerで、Koala氏を中心とするグループがPS Vitaのリージョンロック解除に成功したと伝えていました。


PS Vitaにはアカウントに紐付けられたリージョン制限があります。日本のSENアカウントでは日本のPlayStationストアからしかコンテンツをダウンロードして起動させることができません。

この制限を解除するハックが成功したというのです。

実際にこのニュースを伝えたHackinformerではPS Vita TV(日本でしか発売されておらず、日本のアカウントでログインしています)で北米専用のNetflixアプリを利用できたそうです。

Open CMA r5を使ってVitaにコピーすることで起動できたとしていることから、直接VitaへダウンロードしたのではなくOpen CMAで転送することもポイントなのでしょうか。

ただし、起動させるコンテンツはアカウントに紐付けられているため、他のVitaでは起動できないそうです。違法コピー起動に使うものではないとのことです。

仕組みとしては、他のリージョンで起動できるように署名をするようなことが書かれています。いわゆる署名ハックの一種かもしれません。

これ以上の詳細は明らかにされていませんし、実際リリースするかどうかも決めていないようですが、アプリはアカウントごとに署名しているためソニーが対策することはできない(他のコンテンツも起動できなくなってしまうのでしょう)とKoala氏は主張しています。

文章のニュアンスとしてはリリースするのが前提のような感じに受け取れます。ソニーが対策できないのであればVHBLなどのためにリリースするexploitを複数リージョン向けに用意する必要がなくなるかもしれません。続報があればまたお伝えします。

[追記]
wololo氏がこのことを記事にしています。日本版しかないPS Vita TVにNetflixのような無料のアプリを簡単にインストールする方法は確かに存在しているが、それをハックと呼ぶのはいかがなものかと疑問を呈しています。

本来そのトリックを使っても、インストールできるのは無料のアプリのみでそもそもかなり限られていると言わざるを得ないとのこと。ハックではなく単なるトリックということですね。

wololo氏はそんなトリックでは違法コピー起動どころか非署名コード起動(Homebrew含む)は無理だとの見解ですが、Koala氏のチームメンバーがwololo氏にコンタクトを取ってきて、「実は未購入のゲームでも起動できる」ことを明かしたそうです。wololo氏に本物だと言ってもらうことこそ事実の証明と捉えるのがシーンの現実なのでそのKoala氏のチームメンバーはwololo氏にテスターの要請をしたようです。とりあえずwololo氏はその申し出を受け、現在は連絡待ちだとのこと。

ニュアンス的には「Netflixインストールのようなことは再現可能なトリックで、それはそれで素晴らしいことは認めるが凄いという話でもなんでもないし、違法コピー起動可能だという話はきっとボロが出る」といったところです。

[追記2]
ツイッターでwololo氏はKoala氏からブロックされたそうです。その後Koala氏のツイッターアカウント自体も消失。まあ、そういう結論ですな。

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