PS Vitaのハードウェアハック デュアルファームウェアブートとゲームカードダンプ

/talkフォーラムで、katsu氏がPS Vitaでダンプした2種類のeMMC NANDをSDカードを使った自作ハードウェアでそれぞれ起動(デュアルブート)することに成功したことと、PS Vitaのゲームカードのデータのダンプに成功したことを報告していました。(yyoosskさん情報ありがとね)

Yifan Lu氏 PS VitaのNANDメモリーダンプに成功したことをきっかけに、シーンは少し動き始めたようです。

Yifan Lu氏がPS VitaのNANDのピン配列を調べて公開したことで、調べてみようと言うフォロワーを生んだということになります。その第一弾ともいうべきがKatsu氏です。

Katsu氏が公開したのは下記のビデオのみです。

ちょっと分かりにくいビデオですが、実際の流れは以下だそうです。

Katsu氏はまずYifan Lu氏と同じ方法で2.12ファームウェアのPS VitaからNANDダンプを行い、そのデータをSDカード(eMMC SDと呼んでいます)にコピー。更にPS Vitaを3.01へアップデートをした状態(VitaのNANDは3.01の状態)でSDカードリーダーをVitaと接続し、先に2.12のeMMC NANDデータをコピーしたSDカードからVitaが2.12 NANDで起動。

3DSやWiiのNANDエミュレートと似たような動きをさせていることになります。ただし、現状ではSDカードから2.12 NANDの読み込みには10分とかなり時間がかかるようです。

PS Vita Dual-FW Boot

実際にNANDに2.12を書き戻している訳ではないのでダウングレードではありませんし、NANDダンプデータは暗号化されていることから本体ごとにダンプしたデータでなければ起動しないはずです。つまり、3DSで言うGateway 3DSのNANDエミュレーションのように2.12(古いファームウェア)のまま3.01(最新ファームウェア)をSDカードから起動させるようなことは物理的にできません。過去にダンプしておいたNANDに限って起動させることができるというものです。

そしてPS Vitaのゲームカードをメモリースティックに繋いでPCで読み取るという大技も披露しています。

Vita Gamecard
Gamecard to MS

具体的なゲームデータダンプ手法については伏せられていますので分かりませんが、PS Vitaでハードウェアハックが進みつつあるのは間違いありません。

デュアルファームウェアブートもゲームカードダンプも何らかハードウェアの自作が必要であることから現状の状態で何らかのツールがリリースされるようなことはないと思いますが、Yifan Lu氏の情報公開がきっかけでKatsu氏のデュアルファームウェアブートやゲームカードダンプが生まれたことから、今後思いもかけない新たな進展が生まれるかもしれませんね。

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