Half Minute Hero exploit by Yosh 〜 日本名『勇者30』ただし3.00でニンジャ対策済

wololo.netで、yosh氏がPS Vitaの3.00で対策されてしまった2.61向けHalf Minute Hero exploitを公開したことを伝えていました。

PlayStation Vita システムソフトウェア バージョン3.00で続々exploitがニンジャ対策(こっそり対策)されてしまいましたが、今分かっているだけでもその数なんと20余りにも及ぶそうです。

VHBL最速起動のFieldRunners exploitをはじめ、Pipe Madness exploitがニンジャリリースを経ずに公開されたのも3.00で対策されてしまっていたからです。

3.00で対策されたということは、その前のバージョンである2.61までしか起動しないということになります。exploitを公開しても公開しなくても今となっては変わらないので公開に踏み切ることになりました。

ゲーム名は『Half Minute Hero』日本のストアでは『勇者30』として販売されています。EU/US版もありますので久々の全リージョン対応ゲームでした。

2.61 exploitの日本版にはパワプロexploitがありますので、もしパワプロを購入済でしたらあえて『勇者30』を購入する必要はありません。

今回のexploitではTN-V4で使えるバイナリーローダーと、2.61 VHBLとが共に公開されました。exploitを発見しVHBLを移植したのはyosh氏です。VHBLはEU版のみで、かなり以前に移植した状態で寝かせてあったものです。

日本のストアで販売されているのは勇者30 PSP the Bestのベスト版になります。価格は1,500円です。

UMD Passportに対応はしているものの、こんな注意書きが公式サイトに書かれています。

※PlayStation Store配信版とUMD版『勇者30 PSP the Best』で保存したセーブデータとは互換性がありませんのでご注意ください。

どういう意味で互換性がないのか分かりませんが、(タイトルIDが違うので読み取れない?)、UMD版で開発してもPSN版では使えないと言う悲しい仕様のようです。
[追記]
yosh氏に教えてもらいましたが、UMD版はULJS00195、PSN版はNPJH50104とやはりIDが異なるそうです。yosh氏がColdbird氏に手伝ってもらったのはULJS00195のほうで、NPJH50104の移植ができていないためやってくれる人を探しているそうです。

私が把握している中では、『勇者30』でexploitを発見したことを報告してくれた方はいませんでした。exploitのデータを見てみましたが、単純なバッファーオーバーフローではなくlwでレジスタを計算で書き換えて行く面倒くさいタイプのexploitです。

勇者30にはシリーズ物の勇者30 SECOND Best Collectionというタイトルがあり、そちらは2,100円で販売されています。シリーズ物なのでもしかするとexploitが存在する(存在したとしても既に3.00で対策されている可能性があります)かもしれません。

Vita 3.00で約20近くexploitが対策されましたが、その一方で残っているexploitも存在します。根本的な対策をソニーが施したとは考えにくいため、あくまでも可能性の一つですがVitaでの開発段階のログのようなものをPSN経由でソニーが取得・調査してexploitを潰しに来ているのかもしれません。

[追記]
wololo氏は20ものexploitが対策されたことについてセーブデータのブラックリストであるSavedata_utiliy.prxのアップデート以外に、Homebrewの互換性向上のためにVHBLで使われている方法がePSPのカーネルレベルで対策されたとしています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする