Homebrew Connectionで、Swizzy氏がニンテンドー3DSの「保護者による使用制限」(ペアレンタルコントロール)で設定された制限を解除するためのマスターキーを発行することができるユーティリティ3DS Parental Toolをリリースしたことを伝えていました。
「保護者による使用制限」(ペアレンタルコントロール)で制限できるものは、公式サイトによると
ゲームの年齢制限/インターネットブラウザーの使用/
ニンテンドーeショップ等での商品やサービスの購入/3D映像の表示/
写真・画像・音声・動画の送受信/
他のユーザーとのインターネット通信/他のユーザーとのすれちがい通信/
フレンドの登録/DSダウンロードプレイの使用/配信動画の視聴
であり、要するに子供が勝手にコンテンツを購入したりすると困るので親がやらせたくないものは強制的に禁止できるようにしましょうという機能です。
こんな内容ですのでこの記事はペアレンタルコントロールを解除できるようになったんですよ、という視点ではなく解除できるということはどういうことかについて書きます。
本来の解除の仕方は、それを設定した親に許可をもらって解除してもらうことです。通常は4桁の暗証番号を入力するだけですが、万が一忘れたときのために秘密の質問の回答入力で暗証番号の代わりにすることができます。
秘密の回答まで忘れてしまったら任天堂テクニカルサポートに電話して解除してもらうことになります。秘密の答えの回答入力画面で「忘れた」のボタンを押すと任天堂テクニカルサポートに電話する最に必要な「お問い合わせ番号」が表示されます。その際、その「お問い合わせ番号」と3DS本体に設定されている日付を電話で伝えることで「マスターキー」が発行されるのでその「マスターキー」を3DSに入力するとペアレンタルコントロールが解除できます。
その「マスターキー」を自動で生成するのが3DS Parental Toolです。つまり本来なら任天堂しか知らないはずのアルゴリズムを3DS Parental Toolに組み込んでいるのです。
Swizzy氏は「Neimod氏が公開してくれたソースコードをベースに作りました。」とreadmeに書いています。
Neimod氏…そうです。ニンテンドー3DSのファームウェアのダンプと復号化に成功し、カーネルアクセスやリージョン制限アンロックにも成功したというNeimod氏です。
ペアレンタルコントロールは簡単に外せては意味がないので3DS Parental Toolが有益なものだとは思いませんが、任天堂のサポートなしではできないはずのことが実現できるようになってしまったというのが現実です。
DSiでもできないかなあと思って試したけど
やっぱりできなかった。残念。