Logic Sunriseで、PS5向けにuPKGという新しいフォーマットの研究が進んでいると伝えていました。
フォーマットというのは、PS4やPS5で起動させることができるPKGのファイルフォーマットのことで、よく出てくる代表格がfPKGです。
PS4では以下の3つのPKGフォーマットがあります。
– rPKG (retail package)
rPKG(リテールパッケージ)はPS Storeやディスクで配布される一般の市販ゲームの形で配布。ソニーによって署名や暗号化されているフォーマット。
– dPKG (debug package)
dPKG(デバッグパッケージ)は開発キットやテストキットで使用されているフォーマット。
– fPKG (fake package)
fPKG(フェイクパッケージ)は、ソニーによる署名はされていないが、Jailbreakしたコンソールであれは起動できるようにしたフォーマット。
PS4シーンで現在使われているのは、Jailbreakさえすれば利用できるfPKGでPS5でも使えますが、PS5シーンの開発者の間ではPS5向けに新たなフォーマットが検討されているようです。それがuPKG。
– uPKG (unciphered package)
uPKG(デサイファードパッケージ)は解読され暗号化はされていないパッケージ。復号化は暗号化されたものをキーを使って復元するものだが、uPKGは復元ではなく解読して平文化した上で圧縮。研究目的地や内部使用目的でPS5のコンテンツを分析、改変、再構築するために使用されるフォーマット。
現時点ではuPKGを生成したりインストールしたりするためのツールはありませんが、uPKGはPS5シーンで使えるのではないかと議論されている段階です。
このuPKGは暗号化キーに依存せず、ゲームデータの抽出などが可能になり内容を把握することもできます。一方で利用するにはプロテクトを解除することになるので技術的な問題だけでなく法的な問題も出てきます。
実際にはまだ具体的な進展は何もないようですが、今のPlayStationシーンは比較的良好な開発者間の協力体制ができているので、誰かがアイデアを出せば一気に物事が進みそうな雰囲気はあります。

