wccftechで、マイクロソフトのXbox次世代機はPlayStationの次世代機PS6よりも先に、CPUにZen 5を搭載して2026年に発売される可能性があることを伝えていました。
現行モデルのXbox Series X|Sは2020年11月発売ですので次世代のXboxコンソールはまだ先の話になりますが、マイクロソフトは早めに次世代コンソールのメッセージをユーザーに発信するべく、ソニーの次世代PS6よりも先に発売させたいと考えているようです。
マイクロソフトによるActivision Blizzard買収に関する訴訟の関連文書が流出、そこに含まれていたXboxの次世代機や現行モデルのマイナーチェンジ情報には、2022年度初頭の時点の計画ではXbox次世代機の発売は2028年で、CPUはARM64またはx64 (Zen 6)のいずれかの採用を2022年後半から2023年初頭にかけて決定すると書かれていました。
その計画通りなら既にCPUは決まっていることになりますが、YouTubeでゲーム関連情報を発信しているRedGamingTech teamが動画の中で明らかにした内容によると、流出した文書に書かれていた次世代Xbox計画からは大きく変更され、発売が2028年から2026年に、CPUはZen 6からZen 5になるようです。
Zen 5はAMDの5世代目のアーキテクチャで、2024年内には登場予定とされています。
2026年発売ではZen 6が間に合わないというのがZen 5となった理由です。退化したような印象を受けますが、Xbox Series XはZen2、PS5もZen2ですのでZen 5でも3世代分の進化をしています。
マイクロソフトが次世代XboxをPS6に先駆けてリリースする計画に変更したのは、Xbox 360で成功したときのように次世代コンソールのメッセージをユーザーに打ち出したいためです。
先出しすることでライバルより性能は劣ることになりますが、PS6発売時にはXboxの価格を下げられることにも繋がる可能性があります。
近年はコンソールに汎用アーキテクチャを採用したことでライフサイクルの途中に高性能版を発売する流れができていますので、PS6発売後のタイミングでより高性能なバージョンのXboxを発売することも可能になります。
物価上昇などにより時間の経過と共に価格が上がってしまう現状を考えると、ライバルより早く発売することにより価格的にはデメリットよりもメリットの方が大きそうです。
Xbox現行モデル、Series X|Sのように複数バージョンのハードウェアを用意するかどうかまではまだ分かっていませんが、Series Sにあたる次世代Xbox廉価版はクラウドゲーミングに特化したコンソールになるとの情報もあるようです。