2008年8月18日にこのブログを開設して以来、ほぼ毎日記事を更新し続け、15年を迎えました。
15は一応キリがいい数字ですので、ちょっとだけうんちくを語ります。
2008年はアメリカでリーマン・ブラザーズが経営破綻したことを機に世界中で金融危機が発生した「リーマン・ショック」の年です。もはや歴史の1ページになっている年から記事書いてるわけで、よく続いてるなぁというのが率直な感想です。
うんちくは以上です。今日はそんなことを書きたいのではありません。15年の間に数多くのゲームが発売されてきましたが、最近思うのは
「昔のゲームってわくわくしたよな」
今日はその昔のゲームについてちょっと語ります。昔というのは、ブログ開設当初の話ではありません。もっともっと昔の話です。
最近のゲームは高精細グラフィックバリバリで、昔は実現できなかったリアルっぽさには感動すら覚えますが、その一方で暇つぶしのスマホゲームはリアルっぽさがなくても楽しくプレイできています。そんな中でふと思うのが、先の昔のゲームへの懐かしさにも似た憧れ感=ノスタルジー感覚です。
Nintendo Switchのオンラインプレイに必要なサブスクリプションサービス「Nintendo Switch Online」にはファミコンやスーパーファミコンなどのレトロゲームをプレイできるサービスが人気です。ノスタルジー感覚は私だけでなく一般的にもニーズが高いからこそこういったサービスが存在するのだと思います。
そんな中、最近気になっているのが、レトロPC向けのゲームコンテンツを復刻して配信しているプロジェクトEGGです。
プロジェクトEGGはサービス自体2001年から開始されています。このブログなんか足下にも及ばない歴史を持っています。ゲームの著作権を持つ企業と譲渡契約を結んでサービスを展開しています。
ゲームコンテンツはPC-9801、PC-8801、X68000、MSX、X1、FM7といった「昔ゲームやるならこのパソコン」と言われていたPC向けに発売されていたゲームです。ゲーム自体をエミュレータ上で動かします。エミュレータはWindows向けですのでその仕組みの都合上、プロジェクトEGGのコンテンツはWindowsでしか動作しません。
昔、今で言うところの「ゲーミングPC」として人気があったのはPC-8801やX68000で(PC-9801はビジネス系というイメージだった)、それらは憧れのパソコンでしたが決して安くはないのでゲームやるためだけに買えるものではありませんでした。
PC-8801(20万前後)やX68000(30万円台半ば)より遙かに安い金額でゲーム専用機のファミリーコンピュータ(ファミコン)やセガのSG-1000などが発売された訳ですから、ゲームをやりたい層はそっちへ流れるのは当然です。ファミコン発売以降の一時期はPCでのゲームというのは廃れていた印象があります。
当時のゲームは今のようにマルチプラットフォームなどではなく、機種限定が当たり前でした。PC-8801シリーズ用のゲームはPC-8801シリーズでないとプレイできないというのが当たり前だったのです。PC-8801はNEC製でしたが、NEC以外のメーカー(家電系でいうと日立、東芝など)もパソコンを販売していましたがゲームコンテンツはほとんど期待できませんでした。
そんな状況ならその他メーカーのパソコンなんて誰も買わないのでは?と考えるかもしれませんが、そんなことはありません。
当時どのパソコンにも実装されていた共通言語であるBASIC(完全共通ではありません。色表示やグラフィック命令などは異なっていました)で組まれたゲームが雑誌に投稿され掲載されていたので、そのプログラムを一字一句間違えないように自分のパソコンに入力してゲームをプレイするのがパソコンの楽しみ方の一つでした。NEC以外のメーカー向けBASICでのゲームも(数は当然多くはなかったですが)雑誌に掲載されていました。
余談ですが、このメーカー間、機種間の互換性の無さを解決するために共通規格のMSXというものが生まれました。MSX規格であればどのメーカーのパソコンでもMSX用ゲームが動作するのです。当時はそれが画期的でした。
レトロパソコンでのゲーム事情は、そういった「所有しているパソコンじゃないとプレイできない」状況でしたので、移植版でも発売されない限りプレイしたくてもプレイできなかったゲームが多数ありました。そういう想い出があるユーザーにとって、プロジェクトEGGでのゲームコンテンツは確実に刺さります。
PC-6001mkIIの『惑星メフィウス』なんて、個人的にはプレイしたくてもできなかった涙もののゲームです。
こういったレトロゲーム、グラフィック面では最新のゲームとは比べるまでもなくクオリティ面では劣りますが、ゲーム開発時にはシナリオなどもきちんと作られていたでしょうから内容まで見劣りするものではありません。つまり見た目以外は今でも通用するゲームが多いのです。
先の『惑星メフィウス』は、プロジェクトEGGに無料登録するだけで無料でプレイできるゲームなので(サブスク不要)、レトロゲームフリークの入り口としてはちょうどいいのではないでしょうか。
『惑星メフィウス』の発売は1983年ですので、まだゲーム開発というものも成熟していない時期ですので作りは甘いと思いますが、それはそれで楽しいはずです。ゲームはグラフィックが全てじゃないことが分かると思います。
レトロゲーム、イイじゃないですか。何も最新のゲームじゃなくてもコンテンツとして楽しめますよ。
なお、プロジェクトEGGにはハドソンのタイトルがないので(昔はあったことが4Gamerの記事には書かれてます)比較のしようがないですが、4Gamerの記事に出てくる『サラダの国のトマト姫』は昔プレイしたくて憧れたゲームの一つです。
実機でプレイすると本当にこんな感じです。1画面描画済むまでひたすら待たされるのは当たり前でした。これに関しては、今見ると耐えきれないですね。当時はカラーでCRTに画が出るだけで画期的だったのですが。