任天堂の代表取締役社⻑ 古川俊太郎氏が2023年3月期決算説明会の中で2023年度内にNintendo Switchの値下げ予定はないと明言していました。
古川社長は決算説明会の質疑応答で
「ハードウェアは部材コストが一時期と比べ下がっているようだが、今後、値下げをする可能性はあるか」
との質問に対し、以下のように回答しました。
仮に足元の原材料価格が下がったとしても、それが製造コストに反映されるまでしばらく時間がかかります。現時点において当期にハードウェアの値下げをする予定はありません。一方で、値上げを行う予定もありませんが、円安は⻑期化しており、調達コストも依然として高い水準にありますので、引き続き状況を注視し、慎重な検討を進めていきます。
つまり、2023年度内での値下げはしないと明言したことになります。
Nintendo Switchは発売当初から価格が変わっていません。
Nintendo Switch 32,978円(税込)
Nintendo Switch(有機ELモデル) 37,980円(税込)
Nintendo Switch Lite 21,978円(税込)
有機ELモデルは登場時にノーマルモデルから税抜きで5,000円アップした形ですが、別モデルですのでこれは値上げとは表現できません。
円安および物価高による各種値上げラッシュはゲーム機にも及び、昨年夏にPS5は値上げされ、年明けにXbox Series X および Xbox Series Sも値上げされました。Switchについて値上げされてもおかしくありませんでしたが、さすがに丸6年製造されてきたデバイスですので製造コストは下がってきていたのでしょう。価格転嫁すべきコスト増加分を吸収できていた可能性があります。
古川氏は今年度中のNintendo Switch後継機の発売はないと明言していますから、少なくともあと1年以上は現行機が任天堂の最新ゲーム機という状態が続きます。次世代機発売と現行機値下げ両方とも2023年度中にはないということは、次世代機にバトンタッチするまで価格に変更はない(値上げ、値下げなし)、つまりNintendo Switchは一度も価格改定がされないゲーム機になる可能性が濃厚です。