GBATempで、わずか3ドルで製作できるNintendo Switch向けのMODチップPicoflyの情報スレッドが公開されていました。
Raspberry pi用RP2040マイクロコントローラーを使用したSwitchの3ドルMODチップがついに姿を現しました。
Modチップはマザーボードへのハンダ付けによる実装が必要になりますが、Modチップを取り付けることでNintendo Switchで非署名ペイロードの起動が可能になります。
SX Core/LiteやHWFlyといった同様のModチップは過去にはありましたが、金儲けのためのModチップなので価格は高額でした。最近では待機電力ゼロを目指しているInstinct-NXというものも出てきています。
PicoflyはRaspberry Piに搭載されているマイコンRP2040を使いますので安価に入手可能できますが、Raspberry Pi財団が開発したRP2040搭載マイコンなら何でも良いみたいなのでGBATempではRP2040-Zeroという物を薦めています。
Picoflyで他に必要な物は抵抗、フレックスケーブルなとで、あとはRP2040のPicoflyファームウェアをインストールしてSwitchにハンダ付けするということになります。製品としてのPicoflyを購入するのではなく、汎用製品を買ってきて自作するイメージですね。
Picoflyが利用可能なSwitch対象モデルはErista (v1)、Mariko (v2/ Lite/ OLED)ですので、既存のモデル全てになります。
ハンダ付け箇所も7箇所のようです。ハンダ付け箇所は少なく感じますが、細かいハンダ付けになるので決して簡単ではありません。
格安でできる自作改造に当たるためシーンでは歓迎ムードな雰囲気ですが、こういった意見もあるようです。
I know the Picofly is there, but I am sticking with the last batch of Hwfly and will start using the Instinct-NX.
Personal reason :
1. Pico doesn't have a proper form and cable set.
2. Too risky. I hate ugly installations pic.twitter.com/mLzdq7KbHf— sthetix (@sthetixofficial) March 21, 2023
Picoflyのことは知っていますが、自分ではHwflyの最新版を使っていて、次はInstinct-NXを使ってみるつもりです。
その理由は個人的に
1. Picoには形状がそれ用になっていない上にケーブルセットもない。2. かなりリスキー。醜いインストールは嫌い
確かにUSB端子とか邪魔そうですね…気持ちは分かります。
Install guideを見てみましたが、確かに導入の難易度はHwflyよりも高いですね。
特にSoC横のコンデンサにつけるMOSFETの半田付けがきつそうです。
ただし今までFPGAに隠されてきたTegra SoCのglitchingの秘密がオープンになることは喜ばしいと思います。
FAQ曰く
> open source?
> no
ってことですけどファームウェアが出てるのでデコンパイルすれば全部丸見えでしょうし。