GitHubで、SciresM氏がFusée Gelée(NVIDIA Tegraプロセッサの脆弱性を利用し起動時に任意のコードを実行するcoldboot exploit)を利用したりModチップを利用したりすることで起動することができるNintendo SwitchのカスタムファームウェアAtmosphère 1.5.0(pre-release: 356d89244)をリリースしていました。
一昨日リリースされたNintendo Switch システムバージョン 16.0.0に対応したCFWです。
プレリリース版としての公開ですので、何らかの不具合があった場合はバージョンはそのままで差し替え版が公開されます。その場合はハッシュ(今回のバージョンは356d89244)が変わりますので区別は付きます。
Happy June 15th! Atmosphere 1.5.0 is now in pre-release: https://t.co/f5q2nBUzMO
Support was added for 16.0.0 — If you encounter any problems, please don't hesitate to report them.
I hope you all enjoy! :)
— Michael (@SciresM) February 23, 2023
I expect another update in the near future to update less critical stuff that I didn't get to before the pre-release. I think it'll be mostly just accuracy stuff that I care about, but which shouldn't hold up letting people boot their consoles.
— Michael (@SciresM) February 23, 2023
プレリリース版公開までに対応できなかった、さほど重要ではないものに対処したアップデートを近日中に公開予定です。気にしているのは精度だけなので、Switchの起動に障害になるようなことはないはずです。
SciresM氏としてはまだ対応したいところが残っているようですが、16.0.0リリースから間を空けたくないという思いの方が強かったのでしょう。まずは16.0.0でAtmosphereが起動できる環境提供を優先したようです。
いつもよりAtmosphereアップデートにちょっと時間がかかっていましたが、16.0.0はシステムAPIに大幅な変更があったようで、Homebrewが実行時に使っているコマンドが変わってしまっていたなどの問題を解消するための解析に時間がかかってしまっていたことが原因です。