PlayStation.Blogで、PlayStation 5の希望小売価格を改定し、5500円値上げすることを発表していました。(liyuqiさん情報ありがとね)
昨今の物価高により多様な商品の値上げが続いていますが、ついに値上げの波がPS5にも押し寄せました。
今回発表された価格は
PS5通常版
54,978円 → 60,478円(税込)
PS5 デジタル・エディション
43,978円 → 49,478円(税込)
で、税込み5,500円の値上げ(税抜だと5000円)となりました。
日本だけでなく欧州、イギリス、中国、オーストラリア、メキシコ、カナダの他国市場でも値上げされました。日本以外は値上げ即時適用、日本だけは2022年9月15日(木)から値上げです。
値上げの理由について、ソニーは「世界中で発生している物価の上昇や、好ましくない為替の動向により厳しい情勢が続いて」いるため「さまざまな産業が変化を余儀なくされる状況下、SIEとしても当社ビジネスへの影響を踏まえ、このたびの価格改定はどうしても避けることのできない」としています。
米国は今回の値上げ対象市場に含まれていません。物価が上がっていることへの対応であれば全ての市場で同時値上げが筋ですが、アメリカでの値上げ見送りと日本だけが値上げを遅らせていることから、重要市場では値上げによる販売減を嫌った可能性があります。アメリカ市場を最重視し、日本市場もそこそこ重視した戦略です。
ここ日本では幸いまだ3週間ほどは理論上現在の価格で購入できますが、実際には品薄のため手入れるのは今まで以上に困難を極めることになるでしょう。
と言うのも、今入手したPS5は9月15日以降「仕入れ値の安いPS5」という転売には旨味のある商品に化けることになるので、転売ヤーが在庫確保に走るのは目に見えています。
日本だけ値上げを遅らせたことで、逆に日本ではPS5が余計に手に入りにくくなるおそれがあります。
任天堂は今のところ値上げしないとしているようですが、ソニーが値上げに舵を切ったことで任天堂も値上げに踏み切る可能性が出てきそうです。
[追記]
PS5値上げを受けて、マイクロソフトと任天堂がコメントを出しています。
マイクロソフト広報がWindows Centralに「Xbox Series XやXbox Series Sの価格を引き上げる予定はない」とコメントし、将来にわたってという意味ではなく短期的には値上げする計画がないと説明しました。(Windows Centralより)
任天堂はEurogamerに対して「6月の株主総会で古川社長が説明している通り、ハードウェアの価格を引き上げる予定はない」との声明を出しました。(Eurogamerより)
マイクロソフトはPS5と発売時期が同時期なので状況は同じのはずですが営業戦略上値上げは行わず、任天堂は2017年発売以降値下げしていないSwitch(しかも有機Elモデルの価格は上げた)なので、価格上げない代わりに値下げもしないことになります。
Apple Watchの値上げもアメリカでは価格変わっていないので円安が影響しているのでは?