Cemuチームが、ニンテンドーWii Uの市販ゲームのバックアップを起動することができるWindows/Linux向けのWii UエミュレータCemu v2.0 (Experimental)をリリースしていました。
CemuはWindows版として順調に開発が続けられ、6月にはCemu v1.27.1がリリースされていましたが、その後しばらく更新が途絶えていました。
今回バージョンがv2.0とメジャーアップデートされ、Windows版(64bit)に加えてLinux版も公開されました。また同時にGitHubでソースコードも公開。Cmeuがオープンソースとなりました。
バージョンの数字だけ見ると大きく進化したように感じますが、内容的には今まで同様細かい不具合修正(クラッシュする不具合の修正やWiiリモコンのレイテンシー改善など)が目立ちます。オープンソース化およびLinux版のビルド配布に伴ってバージョンをv2.0と呼ぶことにしたというところでしょうか。
Linux版は初期リリースのため「まだ荒削り」ですので今後のアップデートで改良されていくはずです。
メインの開発者であり、かつプロジェクト創始者でもあるCemuチームのExzap氏によると、Cemuはチームで開発が進められていましたが、今年に入ってからはほぼ一人で開発をしていたようです。
そこがオープンソースに踏み切った理由のようで、Exzap氏は開発者が増えることを目論んでいます。またExzap氏自身Linux開発の経験が浅いため、Linuxに強い開発者の参加を望んでいます。ただ、既にCemuはかなりの完成度を誇っていますので今後劇的に改良されるようなことはおそらくありません。ただ細かい改良により完成度はより高まっていくでしょう。
また、今までのバージョン管理方法はv1.xx.xxという形式でしたが今後はv2.0、v2.1、v2.2という形で簡素化する方針です。