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NVIDIA DLSSソースコード流出 ハッカーによる攻撃で

TechPowerUpで、NVIDIA DLSSのソースコードが流出したことを伝えていました。


NVIDIA DLSSは「ディープラーニング スーパー サンプリング」の頭文字を取ったもので、”映像の忠実度をまったく新しいレベルに引き上げる画期的な AI レンダリングテクノロジ”と説明されているNVIDIAの技術です。一時期Nintendo Switchの高性能モデルSwitch Proに搭載されるのではないかと噂されたこともあります。

ところがNVIDIAが数日前にハッカーにより攻撃され約1TBの機密データが盗み出されました。

ハッカーはNVIDIAのソフトウェアからLHR(Lite Hash Rate: ゲームのパフォーマンスを低下させず仮想通貨のマイニングでのパフォーマンスを低下させる機能)を廃止するかハードウェアの機密情報の詳細を公表するよう要求しましたが、NVIDIAは拒否。その結果ハッカーはほとんどがソースコードだという40万ものファイルが含まれた75GBのデータを公表しました。

TechPowerUpには匿名の情報提供があり、この流出したデータがDLSSのソースコードだとするスクリーンショットが届いたそうです。ディベロッパ向けの「DLSSプログラミングガイド」という文書まで含まれています。TechPowerUpは「リストを見る限り、信頼に値するものだ」と判断しました。

流出したDLSSのバージョンはDLSS 2.2(最新バージョンは2.3)でかなり新しいバージョンです。TechPowerUpではライバルであるAMDやIntelがこのリークから情報を得て自社製品に反映させることが予想されるので、NVIDIAの顧問弁護士は他社の競合技術の詳細を調べて知的財産の盗難を証明する仕事に追われるが、あからさまに流用されることは考えにくいので法廷で知的財産侵害を立証することは難しいだろうと述べています。

[追記]
任天堂のハックシーンで活躍しているNWPlayer123氏が次のようにツイートしています。
https://twitter.com/NWPlayer123/status/1498699245792239621

NVIDIAのリークされたものの中に”nvn2″というのがあります。レイトレーシングサポートとDLSS 2.2に対応したNVIDIA AmpereアーキテクチャベースのSwitch Pro向けグラフィックAPIのようです。

NVIDIAがNintendo Switch発売時にカスタマイズしたTegraプロセッサー搭載を発表した際に

ハードウェアの性能を最大限に引き出せる新しいゲーミングAPIを任天堂と共に開発しました。最新のAPIであるNVNはマス向けのライトウェイトで高速なゲーム体験を実現するために作られました。

と公表しています。

リークされたリストの中に、このゲーミングAPIであるNVNの名称がnvndlss.cppというソースコードのファイル名でドライバーを保存しているディレクトリに入っていることが分かります。Switch ProでDLSSという噂は単なる噂ではなくて本当に進められていたことになります。

Switch ProではDLSSが封印とされていますが、SwitchのDLSS話が事実だったならば有機EL発売後もしつこくSwitchの4Kモデルの噂をぶちまけているブルームバーグの報道も、いくら任天堂がブルームバーグを事実上名指しして全力否定していたとしてもあながち「ガセ」と言い切れなくなります。(toさん情報ありがとね)

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