wccftechで、Nintendo Switchの新型はコードネーム「Aula」で、OLED(有機EL)を採用し新型ドックによる4K出力がサポートされると伝えていました。
wccftechの記事での内容は、次のような話です。
Switchのハッカーとして知られているSciresM氏がコードネームAulaというNintendo Switchの新型の存在を発見した。詳細についてはReseteraフォーラムに書かれている。新型SwitchはMariko SoCを使う。携帯モードもサポートしているので据え置き専用ではない。ディスプレイにはOLEDを採用するが、SciresM氏は解像度については不明だとしている。しかしAulaは「4K UHD マルチメディア対応SoC」を売り文句にしているRealtekチップのファームウェアをサポートしているので4K対応だろう。
Reseteraフォーラムを見てみると、そもそもの情報の出所は海外の匿名掲示板の4chに行き着きます。発言者全員が匿名(Anonymous)ですが、発言にはトリップがついており!t.3fxzeyWo
がSciresM氏のトリップです(彼のツイッターの自己紹介欄に書いてあります)。
調べてみると、Reseteraフォーラムで引用として並べて書かれているのは実はすべてSciresM氏の発言を抜き出したものであることが分かります。内容のソースはSciresM氏自身がSwitchのファームウェアを解析して得た情報ということになるため、ファームウェアに実装されているだけで結局採用されなかったという可能性は残るものの信憑性は100%と言えます。
ところが、このSciresM氏の発言には彼の推測がかなり混じっています。4Kというのは完全に推測で、確固たる証拠は全くありません。「Aula」はクロック周波数が高くなるハイスペックモデル(いわゆるSwiwtch Proモデル)を匂わすデータもあるようですが、これもSciresM氏の推測に過ぎません。OLEDはそもそも「ディスプレイが新しくなる」ことしかファームウェア解析からは分かっておらず、過去にhexkyzとのやりとりの中でOLEDという話が出てきたことがあるので多分そうじゃないかという内容です。SciresM氏はディスプレイ自体が高解像度ではない可能性が高く、ドック側に4K対応ハードウェアが仕込まれることになりそうだとも言っていますが、これも推測に過ぎません。
ということで、実は4KだのOLEDだの高性能なProモデルだのという、今回のニュースの肝になる部分がかなりの割合で推測事項が混じっていることが分かります。Switchのファームウェアを解析した結果として間違いないのは
- Switchのファームウェアの中にMariko SoCを搭載した「Aula」という新ハードウェアのコードネームがある
- 「Aula」ではディスプレイがアップグレードされる
- 「Aula」には携帯モードが存在しているので据え置き専用モデルではない
だけです。
SciresM氏も、推測部分の話が勝手に一人歩きして誤解を招くことだけは避けたいと考え、情報を広めようとした人に対して注意を促しています。
"as we stated"
"Has 4K support, OLED screen"
Your tweet is deeply misleading/clickbait, given *both* of those are speculation given observations.
— Michael (@SciresM) January 7, 2021
「我々が述べたように」「4Kがサポートされている」「OLEDスクリーン採用」
君のツイートは相当誤解を招く誤った情報です。両方とも憶測に過ぎません。
あながち間違った情報とまでは言えないかもしれないだけに信憑性高しと思う方が多いのも頷けますが、あくまでも推測に過ぎませんのでご注意下さい。
流石に4kは無理だと思う
現状でもカクカクのゲームが多いのに