PlayStationLifeStyleで、ソニーがPlayStation 5でピクチャーインピクチャーなどの2画面操作を可能にするための特許を取得していたことを伝えていました。
PatentScopeで公開されたのは「ユーザーからの操作入力を受け付ける情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム」に関する特許で、
ピクチャーインピクチャーと呼ばれる技術のように、同じ表示装置の表示領域内に、メインのコンテンツとともに別の種類のサブコンテンツが表示されることがあるが、複数種類のコンテンツを切り替えて操作対象とする場合に、操作対象となるコンテンツを分かり易くすることのできる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
が対象です。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントが昨年末に出願し、6月25日に公開された特許です。図にコントローラーが書かれているのでPlayStation 5に関する特許である可能性が濃厚です。
この特許によると、プレーヤーがメイン画面にプレイ中のゲーム画面を表示しつつ、全く異なるコンテンツをピクチャーインピクチャーのサブ画面に表示するという内容となっており、PlayStation 5でソニーがピクチャーインピクチャーの2画面を活用しようとしていることを示唆している可能性があります。
特許の文章では以下の記述があります。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、メインコンテンツを含むメイン画面を表示するメイン画面表示制御部と、前記メインコンテンツとは異なる種類のサブコンテンツを含むサブ画面を、前記メイン画面と同時期に表示するサブ画面表示制御部と、前記メイン画面に対する操作を受け付けるモードから前記サブ画面に対する操作を受け付けるモードへの切り替え操作を受け付ける操作受付部と、を含み、前記サブ画面表示制御部は、前記サブ画面に対する操作を受け付けるモードへの切り替えが行われた際に、前記サブ画面を強調表示することを特徴とする。
一例として、ゲームプレイ中のサブ画面へのメニュー表示やミュージックプレイリスト表示が挙げられています。
また、サブ画面S内には、ユーザーが選択可能な各種のメニュー項目が含まれてもよい。例えば、ユーザーにより選択再生中の楽曲や再生可能な楽曲のリストがサブコンテンツとして表示されている場合、サブ画面表示制御部52は、リストの中から任意の楽曲を選択して再生を開始させたり、再生中の楽曲を一時停止させたりする操作をユーザーから受け付けてもよい。
特許の中身を見ていくと、ゲームプレイ中にコントローラーに用意されるボタンでメイン画面操作とサブ画面操作のどちらを操作するかを切り替える仕組みで、どちらを操作しているのかをわかりやすく表示しますよという内容になっています。
この特許から想像するに、PlayStation 5ではOS自体に2画面表示によるオペレーションを盛り込んでどのゲームをプレイしていてもこの仕組みが使えるようなっているのかもしれません。サブ画面でミュージックプレーヤーを立ち上げて音楽を選択することができるのかもしれませんし、プレイしながらのフレンドとのチャットなどができる可能性も考えられます。
サブ画面の位置やサイズは「ユーザーの指示操作に応じて」設定できることになっているので自分が使いやすい配置にできるようです。ただ、操作自体は切り替え式のようですのでメイン画面とサブ画面の同時操作ということにはなっていません。
これがPkayStation 5の肝になる機能とは思えませんが、OSレベルで今までとは異なる仕組みを導入しようとしている可能性があるということは言えそうです。